SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成21年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問9

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

複数のサーバへのアクセスに用いられる,シングルサインオンに関する記述のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    安全性を高めるために,利用者認証には使い捨てパスワード(ワンタイムパスワード)方式の採用が前提になる。
  2. イ
    公開鍵暗号方式を用いるので,認証局への利用者登録が必要となる。
  3. ウ
    ディレクトリサービスを用いることで,複数サーバのIDとパスワードを統一して管理できる。
  4. エ
    利用者によるパスワードの管理が容易になり,パスワード漏えい時のリスクが減少する。
解き方のヒントを見る

条件と問われ方を対応づける視点

まず設問が求めている用語・手順・役割の種類を読み取り、問題文の条件がその確認にどう関係するかを整理します。表面的な語感ではなく、問われた観点との整合性を一つずつ確かめましょう。

この問題で問われていること

この設問では、示された条件を手掛かりに、何を説明・確認することが求められているかという一点に集中します。対象の目的、前提、適用範囲が問いの要求とずれていないかを見直してください。

視点

設問を読むときは、最初に問われている対象と確認の観点を切り分け、次に条件がどの前提を置いているかを整理します。そのうえで、説明の対象・目的・範囲が互いに矛盾していないかを確認し、判断の根拠を問題文の記述に限定します。

確認ポイント

  • 設問が確認を求めている対象と観点を、短い言葉で言い換えられるか。
  • 問題文の条件が、対象の目的や前提をどのように限定しているか。
  • 判断の根拠が、設問に示された条件と問いの要求に対応しているか。
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

シングルサインオンは、利用者が一度認証すれば、連携する複数のサーバへ個別にログインしなくても利用できる仕組みです。認証方式そのものを限定するものではなく、認証情報を集中管理する構成も利用できる。

理由

ディレクトリサービスを利用すると、利用者のIDやパスワードなどの認証情報を一元的に管理し、複数のサーバから参照できる。これにより、各サーバで別々にアカウントを管理する負担を減らし、シングルサインオンを実現しやすくなる。

比較

ワンタイムパスワードや公開鍵暗号は、認証を安全にするための方式や技術であり、シングルサインオンそのものの必須条件ではありません。また、ログイン回数が減っても、認証情報が漏えいした場合には複数のサービスへ影響が及ぶ可能性がある。

選択肢ア

これは不正解だよ。シングルサインオンは、ワンタイムパスワードを必ず採用する仕組みではない。固定パスワード、証明書、二要素認証など、認証方式は構成に応じて選べるため、「採用が前提になる」という断定が誤りである。

選択肢イ

これは不正解だよ。シングルサインオンは、公開鍵暗号方式を用いる場合に限られない。公開鍵暗号を使う構成では認証局が関係することもあるが、シングルサインオンの実現に常に必要な条件ではないため、この記述は適切ではない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。ディレクトリサービスを利用すると、利用者のIDやパスワードなどを一元管理し、複数のサーバから共通の認証情報を参照できる。各サーバへの個別登録やログインを減らせるため、シングルサインオンの説明として適切である。

選択肢エ

これは不正解だよ。シングルサインオンによって利用者が管理するパスワードの数は減らせるが、パスワード漏えい時のリスクまで必ず減少するわけではない。共通の認証情報が漏れると、複数サーバへ不正アクセスされる影響が広がる可能性がある。

学習のポイント

認証方式の必須条件と、認証情報を統一管理する仕組みを区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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