AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
令和4年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問16
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アいかなる状況でも最適な組織形態は存在せず,組織の在り方は個々の企業が置かれた外部環境に依存するという考え方
- イ意思決定は,選択機会,問題,解及び参加者という諸要素が偶発的に結びついて行われるという考え方
- ウ事業計画には,災害などの不測の事態を想定した基本的な対応方針をあらかじめ組み込んでおくという考え方
- エ組織形態は個々の企業が採用する経営戦略に応じて決定され,戦略が組織形態に先行するという考え方
解き方のヒントを見る
理論の特徴を整理する視点
組織論の理論を検討するときは、用語の印象や知名度だけで判断せず、その理論が何を説明しようとし、どの範囲で有効性を想定しているか、どのような前提に立つかを落ち着いて整理しましょう。
この問題で問われていること
一つの観点として、各記述が理論の目的・対象・適用範囲を同じレベルで述べているかに注目し、主張の射程、前提、説明対象、想定する状況の対応関係を丁寧に確認してください。
視点
理論の特徴は、名称から連想するイメージではなく、説明の対象、前提、適用される範囲、導かれる含意を区別して整理すると比較しやすくなります。
確認ポイント
- 理論が説明しようとする対象と問いの種類を区別する
- 主張が成り立つ前提と適用範囲の対応を確認する
- 記述の抽象度や視点がそろっているかを見直す
正解と解説を見る
正解
ア
解説
コンティンジェンシー理論は、どのような状況でも通用する唯一最適な組織形態はなく、企業が置かれた環境などの条件に応じて適切な組織の在り方が異なると考える理論です。
理由
コンティンジェンシー理論では、組織に普遍的な最適解があるとは考えず、企業を取り巻く外部環境などの状況に応じて、適した組織形態や管理方法が変わると捉える。
比較
イは意思決定を偶発的な要素の結び付きとして説明する考え方、ウは不測事態への事前対応方針、エは経営戦略と組織形態の先行関係を説明しており、本問の理論とは異なる。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。コンティンジェンシー理論は、どのような状況にも適用できる唯一の最適な組織形態があるとは考えない。企業が置かれた外部環境などの条件に応じて、適切な組織の在り方が異なるという説明である。
選択肢イ
これは不正解だよ。選択機会、問題、解、参加者という要素が偶発的に結び付いて意思決定が行われるという説明は、組織の意思決定過程に関する別の考え方である。外部環境に応じて組織形態が変わるという本問の説明ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。災害などの不測の事態を想定し、事業計画にあらかじめ対応方針を組み込むという説明は、緊急事態への備えや事業継続に関する考え方である。組織形態と環境の適合を説明する理論ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。経営戦略に応じて組織形態が決まり、戦略が組織形態に先行するという説明は、戦略と組織の関係に関する考え方である。状況に応じて最適な組織形態が異なるという説明とは異なる。
学習のポイント
組織形態を環境や状況との適合関係から考える理論として理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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