AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成31年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問25

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

企業が実施するマクロ環境分析のうち,PEST分析によって戦略を策定している事例はどれか。

選択肢

  1. ア
    購買決定者の年齢層や社会的なポジション,購買に至るプロセスの中で購買行動に影響する要因を把握し,自社の製品の市場投入方法を決定する。
  2. イ
    自社の製品市場に参入してくると見込まれる,別市場の企業の動向を把握し,新製品の開発を決定する。
  3. ウ
    自社の販売力,生産力の評価や自社の保有する技術力を検証し,新しく進出する市場分野を決定する。
  4. エ
    法規制,景気動向,流行の推移や新技術の状況を把握し,自社の製品改善の方針を決定する。
解き方のヒントを見る

マクロ環境分析を見分ける視点

マクロ環境分析の手法を考えるときは、対象としている外部要因の範囲と、情報を整理する目的に注目し、用語の印象ではなく分析の使われ方を比較します。全体の役割にも目を向けましょう。

この問題で問われていること

一つの観点として、各手法が外部環境の情報をどのような切り口で整理し、意思決定に向けて何を明らかにしようとしているかを確認してください。名称だけで判断しないことが大切です。

視点

分析手法を区別する際は、名称の知識だけで判断せず、対象・整理の切り口・導きたい理解の関係を落ち着いて確認します。似た言葉でも、何を観察し、どの段階で使う枠組みなのかという役割の違いに着目すると、設問の意図を整理しやすくなります。

確認ポイント

  • 分析の対象となる範囲に注目する
  • 情報を整理する目的を確認する
  • 意思決定との関係を読み取る
正解と解説を見る

正解

エ

解説

PEST分析は、企業を取り巻くマクロ環境を政治・経済・社会・技術の観点から分析し、戦略立案に活用する手法です。

理由

PEST分析は、政治、経済、社会、技術に関する企業外部の環境変化を分析する。法規制、景気動向、流行、新技術はそれぞれこの対象に含まれ、製品改善などの戦略判断に利用できる。

比較

アは顧客の属性や購買行動、イは他社の動向、ウは自社の販売力・生産力・技術力を扱う。これらはそれぞれ顧客分析、競合分析、内部分析に当たり、マクロ環境を対象とするPEST分析とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。年齢層や社会的なポジション、購買に至るプロセスといった情報は、特定の顧客層や購買行動を分析するものだ。市場投入方法の決定には役立つが、企業を取り巻く政治・経済・社会・技術のマクロ環境分析ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。自社の製品市場へ参入する可能性がある別市場の企業の動向を把握する内容であり、競合となり得る企業の分析に当たる。新製品開発の判断材料にはなるが、PEST分析が対象とする広い外部環境の分析ではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。販売力や生産力の評価、保有技術力の検証は、自社が持つ経営資源や能力を調べる内部分析である。進出市場の決定に関係するものの、企業外部の政治・経済・社会・技術の変化を扱うPEST分析とは異なる。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。法規制は政治、景気動向は経済、流行の推移は社会、新技術の状況は技術に関する外部環境である。これらのマクロ環境を把握し、製品改善の方針を決定する事例は、PEST分析の説明に合致する。

学習のポイント

顧客・競合・自社内部の分析と、マクロ環境分析を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成31年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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