AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成31年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問3

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

システム管理基準(平成30年)において,経営陣がIT ガバナンスを成功に導くために採用することが望ましい原則としているものはどれか。

選択肢

  1. ア
    監視,情勢判断,意思決定,行動
  2. イ
    計画,組織化,命令,調整,統制
  3. ウ
    顧客重視,リーダシップ,人々の積極的参加,プロセスアプローチ,改善,客観的事実に基づく意思決定,関係性管理
  4. エ
    責任,戦略,取得,パフォーマンス,適合,人間行動
解き方のヒントを見る

比較対象と条件を整理する視点

設問に登場する対象と、何を基準に比べるのかを切り分け、同じ言葉でも役割が異ならないかを確認するためのヒントです。判断は用語の印象だけで進めず、条件との対応関係を整理しましょう。

この問題で問われていること

対象そのものの説明と、対象を評価・確認するための条件を混同しないことに注目してください。誰が、何を、どの基準で見るのかを対応づけると、論点のずれを見つけやすくなります。

視点

システム監査では、確認対象、確認する立場、評価の基準、適用される条件を分けて捉えることが重要です。各要素の関係を整理し、設問が求める比較の軸を見失わないようにしましょう。

確認ポイント

  • 比較されている対象が何かを整理する
  • 判断の基準や条件がどの対象に対応するか確認する
  • 説明の主語と評価する立場が一致しているか確かめる
正解と解説を見る

正解

エ

解説

システム管理基準(平成30年)でITガバナンスを成功に導く原則は、経営陣が情報技術を統治する際の責任や戦略、取得、性能、適合、人間行動に関する観点で整理されている。

理由

正答はエ。設問は、経営陣がITガバナンスを成功に導くために採用することが望ましい原則を尋ねている。エは、ITを組織として統治する際の責任、戦略、取得、パフォーマンス、適合、人間行動という観点を挙げており、設問の対象に合致する。

比較

アは状況把握から行動までの意思決定過程、イは管理者の基本的な管理機能、ウは品質マネジメントにおける原則を示す語句です。いずれも設問に関連する一般的な考え方ではあるが、ITガバナンスの原則を直接列挙したものではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。監視,情勢判断,意思決定,行動という並びは、状況を把握して判断し実行する流れを表すものと考えられる。しかし、設問が問う経営陣によるITガバナンスの原則を構成する統治領域の列挙ではなく、対象が異なる。

選択肢イ

これは不正解だよ。計画,組織化,命令,調整,統制は、管理者が組織を運営する際の基本的な管理機能を表している。一般的な管理論としては適切だが、ITガバナンスを成功に導くための原則を示した語句ではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。顧客重視,リーダシップ,人々の積極的参加,プロセスアプローチ,改善,客観的事実に基づく意思決定,関係性管理は、品質マネジメントに関する原則の組合せである。ITガバナンスの設問が求める原則とは分野が異なる。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。責任,戦略,取得,パフォーマンス,適合,人間行動は、経営陣がITを組織的に統治する際に検討する原則の観点を表している。したがって、ITガバナンスを成功に導くために採用することが望ましい原則として設問に合致する。

学習のポイント

ITガバナンスの原則と、他分野の管理・品質改善手法を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成31年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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