AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成30年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問24
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア株式市場で一般株主に対して,一定期間に一定の価格で株式を買い付けることを公告し,相手先企業の株式を取得する。
- イ現経営陣や事業部門の責任者が株主から自社の株式を取得することによって,当該事業の経営支配権を取得する。
- ウ投資会社が,業績不振などの問題を抱えた企業の株式の過半数を取得した上で,マネジメントチームを派遣し,経営に参画する。
- エ買収先企業の資産などを担保に,金融機関から資金を調達するなど,限られた手元資金で企業を買収する。
解き方のヒントを見る
比較軸をそろえて整理するヒント
企業買収の手法を考えるときは、名称の印象だけで判断せず、誰が何を得るのか、意思決定や資源の移り方にどのような違いがあるのかを同じ観点で見比べることが大切な視点です。
この問題で問われていること
この問題では、各候補を個別に暗記して当てはめるのではなく、取引に関わる主体と、取得後に生じる関係の変化という一つの比較軸に注目し、説明の対応関係を確認してください。
視点
名称や印象に引きずられず、取引の主体、対象となる範囲、取得後の関係がどう変わるかを同じ順序で整理すると、各説明の違いを落ち着いて比較できます。
確認ポイント
- 取引に関わる主体は誰か
- 対象となる範囲はどこまでか
- 取得後の関係の変化に注目できているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
LBOは、買収対象企業の資産などを担保にして借入れを行うなど、買収側の限られた手元資金を活用して企業を買収する手法です。したがって、正しい説明はエです。
理由
LBOはLeveraged Buyoutの略で、買収先企業の資産や将来の収益力を背景に資金を調達し、買収側の自己資金を抑えて企業を買収する手法です。選択肢エはこの特徴を説明している。
比較
アは公開買付け、イは経営陣などによる自社買収であるMBO、ウは投資会社が株式を取得して経営に関与する説明です。いずれもLBOを直接説明する資金調達の特徴とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。株式市場で一般株主に対し、一定期間に一定価格で株式を買い付けることを公告して取得するのは、公開買付けの説明である。株式取得の公開手続を示しているが、買収先企業の資産を担保に資金を調達するLBOの特徴は説明していない。
選択肢イ
これは不正解だよ。現経営陣や事業部門の責任者が株主から自社の株式を取得し、経営支配権を得る説明は、MBOに該当する。経営陣が買収主体になる点を示しているが、借入れなどを利用して買収資金を調達するLBOそのものの説明ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。投資会社が業績不振などの問題を抱えた企業の株式の過半数を取得し、マネジメントチームを派遣して経営に参画する説明である。投資会社による経営参加を示しているが、買収資金の調達方法というLBOの定義上の特徴を示していない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。買収先企業の資産などを担保として金融機関から資金を調達し、買収側の限られた手元資金で企業を買収する説明は、LBOの特徴に一致する。借入れを活用して買収を行うため、レバレッジド・バイアウトと呼ばれる。
学習のポイント
LBO、公開買付け、MBO、投資会社による企業買収の違いを、株式取得者と資金調達方法で整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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