AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成30年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問12

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

データセンタにおけるコールドアイルの説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    IT機器の冷却を妨げる熱気をラックの前面(吸気面)に回り込ませないための板であり,IT機器がマウントされていないラックの空き部分に取り付ける。
  2. イ
    寒冷な外気をデータセンタ内に直接導入してIT機器を冷却するときの,データセンタへの外気の吸い込み口である。
  3. ウ
    空調機からの冷気とIT機器からの熱排気を分離するために,ラックの前面(吸気面)同士を対向配置したときの,ラックの前面同士に挟まれた冷気が通る部分である。
  4. エ
    発熱量が多い特定の領域に対して,全体空調とは別に個別空調装置を設置するときの,個別空調用の冷媒を通すパイプである。
解き方のヒントを見る

空調配置を考える一つの視点

データセンタの空調配置と気流管理を検討するときは、機器の発熱や室内の空気の流れが、全体の安定運用や設備の扱いやすさにどう関係するかという観点に絞って整理します。

この問題で問われていること

選択肢を読む際は、設備の置き方そのものではなく、空気の流れを意図した状態に保ちやすいか、局所的な偏りや運用上の負担が生じないかを比較し、周辺条件との整合性にも注目しましょう。

視点

空調配置は、機器の発熱、作業空間、保守性、空気の流れを個別に見るのではなく、相互の関係から評価することが重要です。

確認ポイント

  • 発熱が集中する場所と空気の流れの関係を確認する
  • 配置によって温度や流れの偏りが生じにくいか考える
  • 保守や増設を含む運用面で無理がないか見直す
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

コールドアイルは、ラックの吸気面同士を向かい合わせて配置したとき、その間にできる冷気側の通路を指します。冷気と機器の熱排気を分離し、冷却効率を高める考え方です。

理由

ラックの前面は一般にIT機器が空気を取り込む吸気面です。コールドアイルは、その吸気面同士を対向させたときに、空調機からの冷気が通る側の空間として構成されます。

比較

ブランクパネル、外気の吸い込み口、個別空調用の冷媒配管はいずれもコールドアイルそのものではありません。コールドアイルは、ラックの配置と空気の流れによって生じる冷気側の通路です。

選択肢ア

これは不正解だよ。説明されているのは、ラックの空き部分をふさぎ、熱気がラック前面へ回り込むのを防ぐ板です。これはブランクパネルの役割であり、ラック前面同士の間にできる冷気の通路を指すコールドアイルとは異なります。

選択肢イ

これは不正解だよ。説明されているのは、寒冷な外気をデータセンタ内へ取り込むための吸い込み口です。コールドアイルは外気の導入口ではなく、ラックの吸気面側に形成される冷気の通路を表す用語です。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。ラックの前面、つまり吸気面同士を対向配置すると、その間に空調機からの冷気が通る部分ができます。この冷気側の通路をコールドアイルといい、熱排気との分離に役立てます。

選択肢エ

これは不正解だよ。説明されているのは、発熱量の多い領域へ個別空調を行うため、冷媒を通すパイプです。コールドアイルは冷媒配管ではなく、ラックの吸気面側に設けられる空気の通路です。

学習のポイント

ラックの吸気面・排気面と、冷気・熱気の流れを対応させて覚えましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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