AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成28年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問25
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア新たに創造された知識を組織に広め,新たな暗黙知として習得すること
- イ組織内の個人,小グループが有する暗黙知を形式知として明示化すること
- ウ組織内の個人,小グループで暗黙知の共有化や,新たな暗黙知の創造を行うこと
- エ明示化した形式知を組み合わせ,それを基に新たな知識を創造すること
解き方のヒントを見る
知識変換プロセスの見分け方
各選択肢を用語の印象だけで判断せず、知識がどこから来て、どのような変化を経て、次の段階へ何が引き継がれるかという流れと順序の整合性に沿って比較する。
この問題で問われていること
一つの段階を単独で覚えるのではなく、前後関係に注目し、入力される知識と変換後に扱われる知識が自然につながっているかを確認することに集中する。
視点
各段階を独立した用語としてではなく、知識の受け渡しが続く一連の流れとして捉え、前後の関係が説明できるかを確認する。
確認ポイント
- その記述は、変換の流れのどの位置を示しているか。
- 前後の段階とのつながりを、知識の受け渡しとして説明できるか。
- 問題文に示された動詞と順序に照らして、流れに無理がないか。
正解と解説を見る
正解
ア
解説
SECIモデルの内面化は、創造された形式知などを組織内に広め、個人が実践や学習を通じて新たな暗黙知として身につける過程です。
理由
内面化は、形式知として表された知識を個人が学習・実践し、自分の経験として身につけて暗黙知に変換する段階です。設問のアは、創造された知識を組織に広め、新たな暗黙知として習得することを示している。
比較
イは暗黙知を形式知にする表出化、ウは暗黙知の共有や創造に関わる共同化、エは形式知を組み合わせる連結化を説明している。したがって、内面化の説明に該当するのはアです。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。新たに創造された知識を組織内に広め、それを個人が学習や実践を通じて新たな暗黙知として習得する過程は、形式知が個人の経験や技能として身につく内面化に該当する。
選択肢イ
これは不正解だよ。組織内の個人や小グループが持つ暗黙知を形式知として明示化することは、暗黙知を言語化・文書化する過程である。これは内面化とは知識の変換方向が異なり、表出化の説明に該当する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。組織内の個人や小グループで暗黙知を共有化し、新たな暗黙知を創造することは、経験の共有を通じて暗黙知を伝える過程である。これは内面化ではなく、共同化の説明である。
選択肢エ
これは不正解だよ。明示化した形式知を組み合わせ、それを基に新たな知識を創造することは、形式知同士を整理・統合して新しい形式知を生み出す過程である。これは内面化ではなく、連結化の説明である。
学習のポイント
内面化は、形式知を実践や学習によって暗黙知へ変換する過程として理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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