AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成28年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問23
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アソフトウェア製品の引渡し後に発見された問題を訂正するために行う受け身の修正
- イ引渡し後,変化した又は変化している環境において,ソフトウェア製品を使用できるように保ち続けるために実施するソフトウェア製品の修正
- ウ引渡し後のソフトウェア製品の潜在的な障害が,故障として現れる前に,検出し訂正するための修正
- エ引渡し後のソフトウェア製品の潜在的な障害が運用障害になる前に発見し,是正を行うための修正
解き方のヒントを見る
保守タイプを見分ける視点
選択肢を比べるときは、変更のきっかけと、変更によって目指していることを同じ基準で整理し、表面的な作業名ではなく、保守活動の目的に注目して判断しましょう。用語の印象だけで急いで決めないようにします。
この問題で問われていること
この問題では、変更が必要になった直接の契機と、その変更が利用者・運用・品質のどこに関係するかを切り分けて確認することに集中しましょう。二つの観点を混同せず、記述全体の意図を読み取ります。
視点
保守の分類を考えるときは、まず変更を生んだ背景を短く要約し、次に変更の目的を一文で表します。その二つを選択肢の説明と照らし、言葉の一致ではなく、文脈上の対応関係を確認します。
確認ポイント
- 変更のきっかけを文章から抽出できているか
- 変更の目的を独立した観点で整理できているか
- 用語の印象ではなく文脈全体を確認しているか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
適応保守は、引渡し後に変化した、又は変化している環境でもソフトウェア製品を使用できるようにするための修正です。したがって、環境への適応を説明する記述が該当する。
理由
適応保守は、引渡し後に運用環境が変化した場合でも、ソフトウェア製品を継続して使用できるようにするための修正を指します。問題の訂正そのものではなく、環境への適応が中心です。
比較
アは引渡し後に発見された問題の訂正、ウとエは潜在的な障害を故障や運用障害の前に検出・是正する内容であり、環境変化への対応を説明していない。
選択肢ア
これは不正解だよ。引渡し後に発見された問題を訂正するための受け身の修正は、既に存在する問題への対応を示している。利用環境の変化に合わせて製品を使い続けられるようにする適応保守の定義とは、修正の契機と目的が異なる。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。引渡し後に変化した又は変化している環境において、ソフトウェア製品を使用できるように保ち続けるための修正を説明している。環境の変化への対応を目的とするため、適応保守に該当する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。引渡し後のソフトウェア製品に潜在する障害が故障として現れる前に、検出して訂正するための修正を示している。これは障害の予防を目的とする記述であり、変化した環境への適応を目的としていない。
選択肢エ
これは不正解だよ。潜在的な障害が運用障害になる前に発見し、是正を行うための修正を示している。記述の中心は将来の障害の予防であり、引渡し後の環境変化に対応して使用可能な状態を保つ適応保守とは異なる。
学習のポイント
訂正保守、適応保守、予防保守などを、修正の契機と目的で整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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