AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成28年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問18

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ネットワークの経路制御プロトコルのうち,IPv6ネットワークに使用され,距離ベクトル方式を用いているものはどれか。

選択肢

  1. ア
    BGP-4
  2. イ
    OSPFv3
  3. ウ
    RIP-2
  4. エ
    RIPng
解き方のヒントを見る

経路制御を比べる基本視点

経路制御プロトコルを見分けるときは、個別の用語や印象だけで判断せず、経路情報をどの範囲で扱い、どのような観点で比較する設計かを整理して読み取りましょう。

この問題で問われていること

この問題では、各記述が説明している比較軸を一つに定め、対象となる通信範囲と情報の扱い方に関する主張が、同じ観点で述べられているかを確認することに集中します。

視点

経路制御の説明は、対象範囲、情報交換、判断の基準、運用上の役割など、複数の観点が混在しやすい分野です。まず比較する軸を固定し、各記述がどの観点について述べているかを丁寧に読み分けます。

確認ポイント

  • 記述が比較している観点を一つにそろえて読む
  • 対象範囲と情報の扱いに関する主張を分けて整理する
  • 用語の印象ではなく記述全体の前提と関係を確認する
正解と解説を見る

正解

エ

解説

IPv6ネットワークで使用され、距離ベクトル方式を用いる経路制御プロトコルはRIPngです。RIPngはIPv6向けに拡張されたRIPで、距離ベクトル型に分類されます。

理由

RIPngはIPv6ネットワーク向けのRIPであり、距離ベクトル方式を用いる経路制御プロトコルです。そのため、IPv6対応と方式の二つの条件を満たします。

比較

BGP-4は経路ベクトル型、OSPFv3はIPv6対応ですがリンクステート型です。RIP-2は距離ベクトル型ですがIPv4向けであり、設問の条件を同時には満たしません。

選択肢ア

これは不正解だよ。BGP-4は自律システム間の経路制御に用いられるプロトコルですが、設問で問われる距離ベクトル方式ではなく、経路ベクトル方式に分類されます。そのため、IPv6向けの距離ベクトル型という条件に一致しません。

選択肢イ

これは不正解だよ。OSPFv3はIPv6ネットワークで使用される経路制御プロトコルですが、経路情報を交換する方式は距離ベクトル方式ではなくリンクステート方式です。IPv6対応だけでは設問の二条件を満たしません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。RIP-2は距離ベクトル方式を用いる経路制御プロトコルですが、IPv4向けのプロトコルです。距離ベクトルという条件には合うものの、設問が指定するIPv6ネットワーク用という条件には一致しません。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。RIPngはIPv6ネットワークで使用するために拡張されたRIPで、距離ベクトル方式を用いる経路制御プロトコルです。したがって、IPv6対応と距離ベクトル方式という設問の条件を両方満たします。

学習のポイント

IPバージョンと経路計算方式を分けて覚え、両方の条件で照合しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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