AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成28年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問16
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア経済的責任
- イ社会貢献責任
- ウ法的責任
- エ倫理的責任
解き方のヒントを見る
CSR責任を整理する視点
CSRに関する選択肢を読むときは、企業が誰に対して、どの範囲の責任を負うと説明されているかに注目し、責任の対象と広がりを同じ基準で比較して整理しましょう。表現の強さだけで判断しないことも重要です。
この問題で問われていること
一つの説明に含まれる責任の対象・及ぶ範囲・判断の基準が何を指しているかを確認し、用語の印象ではなく、説明全体の関係性から位置づけを考えましょう。各要素の対応関係を丁寧に見ます。
視点
企業責任を考える際は、責任の対象と範囲を切り分け、誰に対する説明なのか、どのような関係の中で語られているのかを確認します。複数の観点を混ぜず、同じ軸で比較することが大切です。
確認ポイント
- 責任を負う対象が誰として説明されているかを確認する
- 責任の及ぶ範囲を他の要素と混同せずに整理する
- 説明全体で各要素がどのように対応しているかを見る
正解と解説を見る
正解
エ
解説
キャロルのCSRでは、企業の責任を経済的責任、法的責任、倫理的責任、社会貢献責任の四つに分類する。環境会計の導入は、法令遵守そのものではなく、環境への配慮を企業活動に組み込む倫理的責任に該当する。
理由
表のcは環境会計の導入です。環境会計は、環境保全への取組やその効果を把握し、企業活動に環境面の配慮を反映させる考え方です。単なる利益追求や法令上の義務に限定されず、社会的に望ましい行動を実践するため、倫理的責任に分類される。
比較
キャロルの分類では、経済的責任は企業活動を継続するための経済面、法的責任は法令や規則の遵守、倫理的責任は法令を超えて社会的に望ましい行動を取ること、社会貢献責任は文化・芸術支援など社会への貢献を指します。したがってcはエです。
選択肢ア
これは不正解だよ。経済的責任は、企業が事業を継続し、利益を生み出すなど経済主体として果たす責任を指す。環境会計は経済活動そのものを示す分類ではなく、環境への配慮を企業経営に取り入れる活動なので、この選択肢は表中のcには当てはまらない。
選択肢イ
これは不正解だよ。社会貢献責任は、企業が本業上の義務を超えて社会に貢献する活動を指し、表では文化・芸術支援活動がその例に当たる。環境会計の導入は社会貢献活動そのものではなく、環境面の配慮を経営に組み込む取組である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。法的責任は、法律や規則を守る責任であり、表ではコンプライアンスの徹底がその活動例として示されている。環境会計の導入は、法令遵守だけを直接示す活動ではなく、より広い環境配慮の取組なので該当しない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。倫理的責任は、法令で明確に義務付けられているかどうかにかかわらず、社会的に望ましい行動を取る責任である。環境会計の導入は環境保全への配慮を企業活動に反映させる取組なので、倫理的責任に分類される。
学習のポイント
CSRの四つの責任分野と企業活動例の対応を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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