AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成28年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問9
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア外部委託に関する契約の管理
- イシステムの運用管理
- ウシステムの開発・保守に係る管理
- エ利用部門によるエラーデータの修正と再処理
解き方のヒントを見る
比較対象と条件の対応を整理する視点
設問では、何を対象に、どの基準や条件と照らして判断するのかを分けて捉え、用語の意味と比較の範囲を落ち着いて確認します。
この問題で問われていること
選択肢を読む前に、比較される対象・比較する基準・判断する時点や範囲を整理し、それぞれが設問の記述と同じ関係を示しているかを確認することに集中します。
視点
対象と比較条件の対応関係を整理し、誰が何を基準に判断する構造なのかを確認します。用語の定義、適用範囲、前提条件が混在していないかにも注意します。
確認ポイント
- 比較される対象が何かを整理する
- 基準や条件の適用範囲を確認する
- 判断時点や前提条件の違いを確認する
正解と解説を見る
正解
エ
解説
正答はエ。IT業務処理統制は、個々の業務データを正確かつ完全に処理するための統制であり、エラーとなったデータの修正や再処理はその代表例に当たる。
理由
IT業務処理統制は、特定の業務処理に組み込まれ、入力データの正確性、処理の妥当性、出力結果の完全性などを確保するための統制です。利用部門がエラーデータを修正し、正しい処理を再実行する手続は、業務処理そのものの正確性を確保するため、IT業務処理統制に該当する。
比較
外部委託契約の管理、システム運用管理、システムの開発・保守に係る管理は、個々の取引処理ではなく、システム全体の信頼性や安全性を支える管理です。このため、IT業務処理統制ではなく、IT全般統制に分類される。
選択肢ア
これは不正解だよ。外部委託に関する契約の管理は、委託先との責任分担、サービス内容、管理状況などを確認する統制であり、個々の業務データを直接処理する統制ではない。したがって、IT業務処理統制ではなく、システム全体を支えるIT全般統制に該当する。
選択肢イ
これは不正解だよ。システムの運用管理は、稼働状況の監視、障害対応、バックアップなど、システムを安定して運用するための管理である。個別の業務処理におけるデータの正確性を直接確保するものではないため、IT全般統制に分類される。
選択肢ウ
これは不正解だよ。システムの開発・保守に係る管理は、プログラム変更の承認やテスト、移行などを適切に行うための統制である。特定の業務データを処理する段階の統制ではなく、システム全体の変更を管理するIT全般統制に当たる。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。利用部門によるエラーデータの修正と再処理は、個々の業務処理で発生した誤りを正し、業務データを適切な結果に導く統制である。システム全体の基盤管理ではなく、業務処理の正確性を確保するため、IT業務処理統制に該当する。
学習のポイント
IT全般統制とIT業務処理統制は、管理対象の範囲で区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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