AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成22年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問25

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)において,投資用の資金源と位置付けられる事業はどれか。

選択肢

  1. ア
    市場成長率が高く,相対的市場占有率が高い事業
  2. イ
    市場成長率が高く,相対的市場占有率が低い事業
  3. ウ
    市場成長率が低く,相対的市場占有率が高い事業
  4. エ
    市場成長率が低く,相対的市場占有率が低い事業
解き方のヒントを見る

事業位置付けの見方を整理

事業の位置付けを考えるときは、個別の名称や印象から判断せず、問題文で示された評価の観点をそれぞれ確認し、両者の関係を整理してから全体像を捉えます。数値や表現の向きにも注意します。

この問題で問われていること

この問題では、各事業を単独で評価するのではなく、提示された二つの観点を同じ基準で読み取り、相対的な位置関係をどう整理するかに集中してください。判断前に軸の意味を確認します。

視点

複数の評価軸を用いる整理では、各軸が何を表すかを確認し、同じ読み方で対象を比較したうえで、全体の位置関係を捉えることが重要です。

確認ポイント

  • 評価に使われる観点を問題文の表現に沿って確認する
  • 各事業について同じ観点を個別に読み取る
  • 二つの観点を組み合わせた相対的位置を言葉で整理する
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

PPMでは、市場成長率が低く相対的市場占有率が高い事業は、成長投資の負担が比較的小さく、安定した収益によって他事業への投資資金を生み出す事業と位置付けられる。したがって正解はウです。

理由

市場成長率が低い事業は市場拡大のための大規模な追加投資を必要としにくい。一方、相対的市場占有率が高い事業は競争上の優位性を持ち、安定した収益やキャッシュフローを得やすい。そのため、他の成長事業へ投資するための資金源となる。

比較

市場成長率が高い事業は成長機会がある反面、事業拡大のための資金を必要としやすい。相対的市場占有率が低い事業も競争力の確立に投資が必要になる。両軸を組み合わせ、資金を生み出す事業かどうかを判断する。

選択肢ア

これは不正解だよ。市場成長率が高く、相対的市場占有率も高い事業は、成長市場で優位に立つ有望な事業に当たる。しかし、市場拡大に対応するための投資も必要になりやすく、PPMで投資用の資金源と位置付けられる条件とは異なる。

選択肢イ

これは不正解だよ。市場成長率が高く、相対的市場占有率が低い事業は、成長市場に属しているものの競争上の地位が十分ではない。市場拡大への対応と占有率向上のために資金を必要としやすく、投資資金を安定して生み出す事業とはいえない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。市場成長率が低く、相対的市場占有率が高い事業は、競争上の優位性によって安定した収益を得やすい。また、市場が成熟しているため大規模な成長投資の必要性は比較的小さい。このため、他事業への投資に用いる資金源と位置付けられる。

選択肢エ

これは不正解だよ。市場成長率が低く、相対的市場占有率も低い事業は、市場の成長余地が小さいうえ、競争上の優位性も確立できていない。安定した資金創出を期待しにくく、投資用の資金源として位置付ける条件を満たさない。

学習のポイント

PPMの二軸と、各領域の資金創出・投資負担の関係を整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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