AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成22年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問19
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア委員会設置会社の機関であり,取締役及び執行役の職務の執行を監査し,株主総会に提出する会計監査人の選任などに関する議案の内容を決定する。
- イ大会社である公開会社に設置が義務付けられている機関であり,監査役及び監査役会を統括する。
- ウ日本公認会計士協会に設置される機関であり,公認会計士監査に関する実務上の指針である監査基準委員会報告書を公表する。
- エ連結グループに属する会社法監査対象会社の会計監査人によって構成される機関であり,連結グループに属する会社の監査役の活動を監査する。
解き方のヒントを見る
役割を整理するための一つの視点
監査委員会の役割を考えるときは、組織内で誰が何を確認し、どの情報をもとに、どの範囲へ働きかけるのかという関係に注目しましょう。責任の境界と独立した確認の位置づけを切り分けることが重要です。
この問題で問われていること
確認すべき観点は、組織の意思決定と検証の関係を切り分け、誰の判断を、どの情報と手続で、どの範囲から見直す仕組みなのかを整理し、その境界が説明全体で保たれているかを見ることです。
視点
用語の定義を暗記するより、主体・対象・根拠・権限の関係を図式化し、説明の主語と作用する範囲が一貫しているかを確認します。
確認ポイント
- 説明の主語が途中で入れ替わっていないか
- 確認対象と判断対象の範囲が混同されていないか
- 根拠となる情報と、そこから導く結論の間に飛躍がないか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
監査委員会は、委員会設置会社に置かれ、取締役及び執行役の職務執行を監査する機関です。また、株主総会に提出する会計監査人の選任などに関する議案の内容を決定します。
理由
監査委員会は委員会設置会社の機関であり、取締役及び執行役の職務の執行を監査します。さらに、株主総会に提出する会計監査人の選任などに関する議案の内容を決定します。
比較
監査役会を統括する機関や、日本公認会計士協会の機関ではありません。また、連結グループ各社の会計監査人で構成される監査組織でもないため、制度上の位置付けを区別する必要があります。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。監査委員会は委員会設置会社に置かれる会社内部の機関で、取締役及び執行役の職務の執行を監査する。また、株主総会に提出する会計監査人の選任などに関する議案の内容を決定するため、設問の説明と一致する。
選択肢イ
これは不正解だよ。監査委員会は大会社である公開会社に一律に設置が義務付けられる機関ではない。また、監査役及び監査役会を統括する機関でもない。監査委員会と監査役会は、会社の監査制度に関わる別の仕組みである。
選択肢ウ
これは不正解だよ。監査委員会は日本公認会計士協会に設置される機関ではなく、会社内部に置かれる機関である。公認会計士監査の実務上の指針を公表する監査基準委員会報告書の説明と、会社法上の監査委員会の役割を取り違えている。
選択肢エ
これは不正解だよ。監査委員会は連結グループに属する会社の会計監査人によって構成される機関ではない。また、連結グループ各社の監査役の活動を監査する組織でもない。会社法上の監査委員会は、設置会社の取締役及び執行役の職務執行を監査する。
学習のポイント
監査委員会の設置主体、監査対象、会計監査人に関する権限を整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針