AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成22年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問20
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア情報化戦略を立案するに当たって,経営戦略を支援するために,企業全体の情報資源への投資効果を最適化するプランを策定する。
- イ情報システム開発・運用に関する状況を把握して,全社情報システムが最適に機能するように具体的に改善点を示唆する。
- ウ情報システムが企業活動に対して健全に機能しているかどうかを監査することによって,情報システム部門にアドバイスを与える。
- エ全社情報システムの最適な運営が行えるように,情報システムに関する問合せやトラブルに関する報告を受け,担当者に具体的指示を与える。
解き方のヒントを見る
役割を整理するための視点
役割を判断するときは、名称や印象だけで決めず、組織が期待する責任と、意思決定にどう関わる立場かを問題文の記述から丁寧に読み取ります。
この問題で問われていること
一つの観点として、示された人物や役割が、組織全体の目的に向けて何を担う立場として説明されているかを、記述同士の関係に注目して確認します。
視点
役割の整理では、個別の作業や手段に目を奪われず、組織の目的、責任の範囲、意思決定との関係を同じ基準で照合します。
確認ポイント
- 組織全体への責任として述べられている内容かを確認する
- 意思決定への関わり方がどのように説明されているかを確認する
- 手段や個別業務ではなく、役割の目的に結び付く記述かを確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
CIOは、経営戦略を支援する情報化戦略を立案し、企業全体の情報資源への投資効果を最適化する役割を担う。
理由
CIOは最高情報責任者として、情報技術を経営戦略に結び付け、企業全体の情報資源やIT投資を統括する。したがって、経営戦略を支援する情報化戦略と、情報資源への投資効果の最適化を扱う説明が該当する。
比較
イとエは情報システムの開発・運用状況の把握や、問合せ・トラブルへの具体的指示など、現場の運用管理に近い。ウはシステムが健全に機能しているかを監査し助言する職務であり、システム監査人の説明に当たる。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。CIOは経営戦略を支援する情報化戦略を立案し、企業全体の情報資源への投資効果を最適化する役割を担う。この説明は、個別システムの運用ではなく、経営とITを結び付けるCIOの職務に一致している。
選択肢イ
これは不正解だよ。情報システム開発・運用の状況を把握し、全社システムの具体的な改善点を示す内容は、運用管理やシステム管理に近い。CIOの中心的な役割である経営戦略に基づく全社的な情報化戦略の立案を直接説明していない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。情報システムが企業活動に対して健全に機能しているかを監査し、情報システム部門へ助言する内容は、システム監査人の職務である。CIOが担う情報資源への投資や経営戦略との整合を説明したものではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。情報システムに関する問合せやトラブルの報告を受け、担当者へ具体的指示を与える内容は、日常的な運用管理や障害対応の職務に当たる。企業全体の経営戦略を支援する情報化戦略の立案とは役割の範囲が異なる。
学習のポイント
CIOの経営視点と、運用管理者・システム監査人の職務を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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