AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成22年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問6

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

システム監査における監査証跡はどれか。

選択肢

  1. ア
    監査業務の全過程において,監査人が収集及び作成した資料である。
  2. イ
    監査対象システムの入力から出力に至る過程を追跡できる一連の仕組みと記録である。
  3. ウ
    監査人が監査証拠を入手するために実施する監査技術の組合せである。
  4. エ
    監査人が監査手続を実施して収集した資料,及び監査人の判断に基づいて評価された資料である。
解き方のヒントを見る

監査証跡を考える一つの視点

監査証跡について考えるときは、記録が後から検証に役立つかという観点に絞り、記録の存在だけでなく、確認したい事実との結び付きや、参照する場面、確認のしやすさを整理しましょう。

この問題で問われていること

この問題では、監査証跡を単なる履歴として眺めず、監査人が事実関係を確かめる場面で、どの情報を手掛かりとして評価するか、という一つの観点に絞って注目してください。

視点

監査証跡を検討する際は、記録が残っているという事実だけで判断せず、監査で確かめたい対象と記録の関係を整理します。

確認ポイント

  • 記録から確認しようとしている事実は何か
  • 記録の内容と確認対象の対応関係を追えるか
  • 監査の場面でその記録を手掛かりとして評価できるか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

監査証跡とは、監査対象システムに入力されたデータが処理され、出力されるまでの過程を追跡できる一連の仕組みと記録です。したがって、監査人が作成・収集した資料や監査技術そのものではなく、システム処理の追跡可能性を示すイが該当する。

理由

監査証跡は、監査対象システムの入力から出力までの処理過程を追跡できる仕組みと記録です。処理の履歴を確認することで、データがどのように扱われたかをたどれる点が重要です。

比較

監査人が監査の過程で収集・作成した資料は監査調書や監査証拠に関する説明であり、監査証跡そのものではありません。また、監査技術の組合せや、監査人の判断で評価した資料も別の概念です。

選択肢ア

これは不正解だよ。監査業務の過程で監査人が収集・作成した資料は、監査人側の作業記録や監査調書に当たる説明である。監査証跡は、監査人が作った資料全般を指すのではなく、監査対象システムの入力から出力までの処理を追跡できる仕組みと記録を指す。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。監査対象システムの入力から出力に至る過程を追跡できる一連の仕組みと記録は、監査証跡の定義に一致する。処理履歴をたどることで、入力データがどのように処理されて出力されたかを確認できるため、この選択肢が適切である。

選択肢ウ

これは不正解だよ。監査人が監査証拠を入手するために実施する監査技術の組合せは、監査手続や監査技法に関する説明である。監査証跡は、監査人が証拠を入手する方法ではなく、監査対象システムの処理過程を追跡する仕組みと記録を表す。

選択肢エ

これは不正解だよ。監査人が監査手続で収集した資料や、監査人の判断に基づいて評価された資料は、監査証拠または監査調書に関する説明である。監査証跡はそのような評価資料ではなく、システムの入力から出力までを追跡できる仕組みと記録である。

学習のポイント

監査証跡は監査人の証拠資料ではなく、システム処理の追跡可能性を表す概念として覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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