AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成22年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問5

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

表はコンピュータを利用して行うシステム監査技法についてまとめたものである。(1)~(4)の組合せとして適切なものはどれか。
システム監査技法と主な機能の対応表。テストデータ法はシステムのテスト、汎用監査ソフトウェア法は(4)、組込み監査モジュール法は(4)と稼働中オンラインシステムからのデータ抽出、ITF法はシステムのテストと(1)、並行シミュレーション法はシステムのテストと(2)、スナップショット法とトレーシング法は(2)、コード比較法は(3)に対応する。
システム監査技法と主な機能の対応表。テストデータ法はシステムのテスト、汎用監査ソフトウェア法は(4)、組込み監査モジュール法は(4)と稼働中オンラインシステムからのデータ抽出、ITF法はシステムのテストと(1)、並行シミュレーション法はシステムのテストと(2)、スナップショット法とトレーシング法は(2)、コード比較法は(3)に対応する。

選択肢

  1. ア
    (1)稼働中オンラインシステムのテスト | (2)プログラムの検証 | (3)データの抽出 | (4)プログラムロジックの分析
  2. イ
    (1)稼働中オンラインシステムのテスト | (2)プログラムロジックの分析 | (3)プログラムの検証 | (4)データの抽出
  3. ウ
    (1)データの抽出 | (2)稼働中オンラインシステムのテスト | (3)プログラムロジックの分析 | (4)プログラムの検証
  4. エ
    (1)データの抽出 | (2)プログラムロジックの分析 | (3)稼働中オンラインシステムのテスト | (4)プログラムの検証
解き方のヒントを見る

監査の目的に沿って考える視点

システム監査の技法を学ぶときは、まず何を確かめたいのかという目的に注目しましょう。用語の印象だけで判断せず、与えられた内容がどの確認目的に関わるのかを、自分の言葉で整理してみてください。

この問題で問われていること

考える観点は、監査で確かめたいことと、与えられた内容とのつながりです。最初に確認目的を短く言い表し、その目的を踏まえて内容を捉え直すことで、名称から受ける印象に引きずられずに考えやすくなります。

視点

「何を確かめたいのか」を軸にして、学習内容を整理しましょう。目的を短い言葉にまとめておくと、細かな用語に気を取られたときも、考える出発点に戻れます。

確認ポイント

  • 監査で確かめたいことを短く言い表せているか
  • 与えられた内容を、その確認目的に結び付けて考えているか
  • 用語の印象だけで、確認目的を決めつけていないか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

正解はイです。表の技法と機能を対応させると、(1)は稼働中オンラインシステムのテスト、(2)はプログラムロジックの分析、(3)はプログラムの検証、(4)はデータの抽出になります。

理由

ITF法は、稼働中のシステムに架空の取引先などを設け、テストデータを処理させて結果を確認する技法なので、(1)は稼働中オンラインシステムのテストです。並行シミュレーション法は別のプログラムによる処理結果と比較し、スナップショット法は処理中の状態を記録し、トレーシング法は処理の経路を追跡します。これらに共通する(2)はプログラムロジックの分析です。

比較

コード比較法は、プログラムコードを基準となるコードと比較し、変更などを確認する技法なので、(3)はプログラムの検証です。汎用監査ソフトウェア法と組込み監査モジュール法は、監査に必要なデータを抽出する機能を持つため、(4)はデータの抽出です。組込み監査モジュール法には、稼働中のオンラインシステムからデータを抽出できるという特徴もあり、表では右端の列にも○が付いています。この四つの対応を満たす選択肢がイです。

選択肢ア

これは不正解だよ。(1)はITF法による稼働中オンラインシステムのテストと一致します。しかし、(2)はプログラムロジックの分析、(3)はプログラムの検証、(4)はデータの抽出に対応します。アはこの三つの機能をそれぞれ別の列に置いているため、表と一致しません。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。(1)はITF法による稼働中オンラインシステムのテスト、(2)は並行シミュレーション法などによるプログラムロジックの分析に対応します。(3)はコード比較法によるプログラムの検証、(4)は汎用監査ソフトウェア法などによるデータの抽出に対応し、四つとも表と一致します。

選択肢ウ

これは不正解だよ。(1)のデータの抽出は(4)に対応し、(2)の稼働中オンラインシステムのテストは(1)に対応します。また、(3)のプログラムロジックの分析は(2)、(4)のプログラムの検証は(3)に対応します。四つとも配置が表と一致しません。

選択肢エ

これは不正解だよ。(2)のプログラムロジックの分析は表と一致します。しかし、(1)のデータの抽出は(4)、(3)の稼働中オンラインシステムのテストは(1)、(4)のプログラムの検証は(3)に対応します。(1)(3)(4)の配置が表と一致しません。

学習のポイント

各監査技法の目的を理解し、同じ機能の列に○が付く理由を説明できるようにしましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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