AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成22年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問2
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア監査計画は,予備調査で変更はできるが,本調査の途中では変更しない。
- イ監査報告書を外部に開示する範囲及び方法を決定する。
- ウ監査目的に応じた監査報告書を作成し,遅滞なく監査依頼者に提出する。
- エ予備調査及び本調査は自ら行い,ほかの専門家の支援を受けてはならない。
解き方のヒントを見る
監査業務の適切さを考える視点
システム監査の業務を見分けるときは、監査人が果たすべき役割と、組織の運用・管理を担う役割を混同していないかに注目し、依頼内容との関係を丁寧かつ具体的に整理します。
この問題で問われていること
各記述について、監査として独立した立場から評価や確認を行う内容なのか、それとも日常の運用、意思決定、改善を直接担う内容なのかという役割分担だけを確認してください。
視点
監査業務を検討する際は、対象を評価する立場と、対象そのものを運用・管理する立場を分けて考えます。記述の目的、責任の所在、関与の深さを順に整理すると、業務の性質を比較しやすくなります。
確認ポイント
- 記述されている行為の最終的な責任者は誰かを確認する。
- 対象を評価する立場と、対象を直接動かす立場を区別する。
- 監査人の関与が、判断の支援にとどまるかを確認する。
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
システム監査では、監査目的に応じた監査報告書を作成し、遅滞なく監査依頼者へ提出することが適切です。監査計画の変更禁止や外部開示の決定、専門家支援の禁止は監査業務の原則に反する。
理由
監査業務では、監査目的に応じて監査報告書を作成し、監査依頼者に遅滞なく提出する。したがって、監査結果を適切な成果物として速やかに報告するウが適切です。
比較
監査計画は本調査中でも状況に応じて見直し得る。また、報告書の外部開示範囲や方法を一律に監査人が決定するものではなく、必要に応じて他の専門家の支援を受けることも妨げられない。
選択肢ア
これは不正解だよ。監査計画は予備調査の段階だけでなく、本調査の途中でも、調査によって判明した状況や新たな情報に応じて見直すことがある。本調査の途中では変更しないと一律に限定しているため、監査計画の扱いとして不適切である。
選択肢イ
これは不正解だよ。監査人の基本的な業務は、監査目的に応じて監査を実施し、その結果を監査報告書にまとめて監査依頼者へ提出することである。報告書を外部に開示する範囲及び方法を監査人が決定するとしており、監査報告の扱いを適切に示していない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。監査業務では、監査目的に応じた監査報告書を作成し、監査結果を監査依頼者に遅滞なく提出する。設問文は、監査結果の取りまとめと提出先・提出時期を適切に示しており、システム監査基準における監査業務として妥当である。
選択肢エ
これは不正解だよ。監査人は、必要な知識や技能を補うため、監査業務に関してほかの専門家の支援を受けることがある。予備調査及び本調査を必ず自らだけで行い、専門家の支援を受けてはならないとしているため、監査業務の実際の進め方に反する。
学習のポイント
監査報告書の作成・提出と、監査計画や専門家利用の考え方を学ぶ。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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