AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成22年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問1
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アテストチームが,業務活動の中でシステムが使用されるケースを想定してテストデータを作成しているか。
- イ品質保証部門が,要求仕様を満たしているシステムであることをテストするテストデータを作成しているか。
- ウプログラマが,自分で作成したプログラムのすべての経路をテストするテストデータを作成しているか。
- エプログラミングチームが,プログラム間のインタフェースをテストするテストデータを作成しているか。
解き方のヒントを見る
監査観点を整理する手順と視点
システムテスト用のテストデータを検討するときは、作成目的と確認対象の対応関係に注目し、必要な条件が漏れなく検討対象になっているかを段階的に整理します。判断の根拠も記録します。
この問題で問われていること
一つの観点として、テストデータの各要素が確認したい要件やリスクとどのようにつながるかを確認し、作成理由を説明できる構造になっているかを丁寧に考えます。記録の一貫性にも目を向けます。
視点
テストデータの監査では、目的、対象、前提条件、期待する確認内容の関係を整理し、記録同士の対応が追跡できるかを確認します。個別の正解を決めるのではなく、根拠の明確さと検討の抜け漏れに注目します。
確認ポイント
- データの各要素に、確認対象との対応関係を説明できる根拠があるか。
- 前提条件や利用範囲が整理され、監査時に同じ判断を再現できるか。
- 作成・見直しの記録から、検討した範囲と残る不確かさを把握できるか。
正解と解説を見る
正解
ア
解説
総合テストは、システムが実際の業務活動で使われる状況を想定し、業務上必要な機能や処理の流れを確認するテストです。そのため、テストデータも実際の利用ケースを反映して作成する。
理由
“システム管理基準”における総合テストでは、個別プログラムの内部構造ではなく、システム全体が業務活動の中で適切に機能するかを確認する。したがって、業務でシステムが使用されるケースを想定したテストデータが必要となる。
比較
プログラムの全経路を確認する観点は単体テスト、プログラム間のインタフェースを確認する観点は結合テストに近い。また、要求仕様への適合確認を担当部門の役割だけで表すものも、総合テスト用データ作成の監査項目としては適切ではありません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。総合テストでは、個々のプログラムの処理だけでなく、システム全体が実際の業務活動で利用される状況を想定して確認する。したがって、業務上の利用ケースに基づいてテストデータを作成しているかを監査する内容が、総合テストの目的に合っている。
選択肢イ
これは不正解だよ。要求仕様を満たしているかを確認すること自体は重要だが、この選択肢は品質保証部門がその確認用データを作成することに焦点を置いている。総合テストの監査項目として重要なのは、担当部門名よりも業務全体での利用場面を想定しているかである。
選択肢ウ
これは不正解だよ。自分で作成したプログラムのすべての経路をテストする観点は、プログラム単体の論理や内部経路を確認するものだ。システム全体を業務で利用する場面を想定する総合テストのテストデータ作成に対する監査項目とは対象が異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。プログラム間のインタフェースをテストすることは、複数のプログラムを組み合わせた結合部分の確認に当たる。総合テストでは、インタフェースだけでなく、システム全体が業務活動の中でどのように使われるかを想定してデータを作成する必要がある。
学習のポイント
総合テストと単体テスト、結合テストの目的を区別して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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