AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成22年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問3

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

“JIS Q 27001:2006”の管理策を参考にして設定した,ノート型PCに対する物理的セキュリティ対策の妥当性を確かめるための監査手続はどれか。

選択肢

  1. ア
    オフィス内を視察し,不在者のノート型PCが施錠されたキャビネットに保管されていることを確認する。
  2. イ
    管理ルールを調べ,ノート型PCを社外に持ち出す場合には,セキュリティ管理者の許可を得るルールになっていることを確認する。
  3. ウ
    教育計画及び教育記録を閲覧し,ノート型PCの安全管理についての社員教育が適切に行われていることを確認する。
  4. エ
    実際にノート型PCを操作して,パスワードを入力しないと利用可能にならない仕組みになっていることを確認する。
解き方のヒントを見る

比較対象と条件を整理する視点

システム監査の択一問題では、設問が示す対象と、何を基準に比較しているのかを切り分け、用語の関係や前提条件が混ざっていないかを確認しましょう。判断を急がず、条件の対応関係を整理すると考えやすくなります。

この問題で問われていること

対象・比較基準・評価の観点がそれぞれ何を指しているかに注目し、同じ言葉でも範囲や前提が異なっていないかを確認してください。特定の結論へ直結させず、設問内の関係を整理することに焦点を置きます。

視点

監査に関する比較では、比較される対象と、比較の基準となる条件を同じ枠組みで捉えます。誰が、何を、どの条件と照らして評価するのかを分けて整理すると、用語の取り違えや前提の混同に気づきやすくなります。

確認ポイント

  • 比較される対象が何を指しているかを確認する
  • 比較の基準や条件がどの範囲に及ぶかを確認する
  • 対象と条件の対応関係に前提の混同がないかを確認する
正解と解説を見る

正解

ア

解説

正答はア。物理的セキュリティ対策の妥当性を確認するには、ノート型PCが不在時に適切な場所へ保管され、盗難や無断使用を防ぐ状態になっているかを現場で確認する監査手続が適切です。

理由

アは、オフィス内を視察して、不在者のノート型PCが施錠されたキャビネットに保管されていることを確認している。これは、機器への物理的な不正接触や盗難を防ぐ管理策の実施状況を、現場の観察によって確かめる手続です。

比較

イとウはそれぞれ持出しルールや社員教育の実施状況を確認する手続であり、エはパスワードによる論理的なアクセス制御を確認する手続です。いずれも、設問が問う物理的な保管状態を直接確認するものではありません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。オフィスを視察し、不在者のノート型PCが施錠されたキャビネットに保管されているかを確認することで、盗難や無断接触を防ぐ物理的セキュリティ対策が実際に運用されているかを直接確かめられる。

選択肢イ

これは不正解だよ。社外への持出しに管理者の許可を必要とするルールの確認は、管理規程や承認手続の妥当性を調べるものである。ノート型PCが不在時に施錠保管されているかという物理的状態を直接確認していない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。教育計画と教育記録を閲覧する手続は、社員に安全管理の教育が行われたかを確認するものである。教育の実施状況は確認できても、ノート型PCの保管場所や施錠状態という物理的対策の実施は直接確認できない。

選択肢エ

これは不正解だよ。ノート型PCを操作してパスワード入力を要求する仕組みを確認する手続は、利用者認証や論理的アクセス制御に関するものである。機器そのものの盗難や不正接触を防ぐ物理的保管対策の確認には当たらない。

学習のポイント

物理的対策では、規程や教育よりも、機器の保管状態を直接確認する視点が重要です。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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