STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

令和4年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問21

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

固定資産について回収可能価額と帳簿価額とを比較し,回収可能価額が帳簿価額を下回る場合,その差額を損失として認識し,当該資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額する会計手続はどれか。

選択肢

  1. ア
    減損会計
  2. イ
    税効果会計
  3. ウ
    ヘッジ会計
  4. エ
    リース会計
解き方のヒントを見る

価値評価と帳簿の見直し方

この問題では、資産の価値を考える場面と、帳簿上の金額を見直す場面を混同せず、両者の関係を問題文の条件に沿って丁寧に整理することを意識しましょう。用語の印象だけで判断しないことが大切です。

この問題で問われていること

確認する観点は、帳簿上の金額を見直す必要性が、どの時点の状況とどの条件から生じているのか、という一つに絞りましょう。提示された前提との対応をよく追います。

視点

価値に関する評価と、記録されている金額の扱いは、同じ言葉で説明されているとは限りません。問題文では、評価の対象・時点・判断の根拠が何かを区別し、記録への影響を考える順序を保ちます。

確認ポイント

  • 評価の対象と時点が、同じ前提で述べられているか確認する
  • 判断の根拠が、問題文に示された条件と対応しているか確認する
  • 価値の評価と帳簿上の扱いを混ぜず、設問の範囲を確認する
正解と解説を見る

正解

ア

解説

回収可能価額が帳簿価額を下回るとき、その差額を損失として認識し、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額する処理は、資産価値の下落を反映する減損会計です。

理由

固定資産について回収可能価額と帳簿価額を比較し、回収可能価額が低い場合に差額を損失として計上するのは、資産の価値が低下した事実を財務諸表へ反映するためです。

比較

税効果会計は会計上と税務上の金額の差異を調整し、ヘッジ会計は価格変動などのリスクを管理する取引を扱う。リース会計はリース取引の認識や測定を扱うため、設問の処理とは異なる。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。固定資産の回収可能価額が帳簿価額を下回ると、その差額を減損損失として認識し、帳簿価額を回収可能価額まで切り下げる。設問が示す資産価値の低下を反映する処理に一致する。

選択肢イ

これは不正解だよ。税効果会計は、会計上の資産・負債の金額と税務上の金額との差異に基づき、将来の法人税等への影響を資産や負債として調整する処理である。固定資産を回収可能価額まで直接減額する手続ではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。ヘッジ会計は、為替や金利などの変動リスクをヘッジ取引と対応させて損益へ反映するための会計処理である。固定資産の回収可能価額と帳簿価額の差額を損失にする処理を指していない。

選択肢エ

これは不正解だよ。リース会計は、リース契約に基づく使用権資産やリース負債などを認識し、リース取引を財務諸表へ反映するための会計処理である。設問の資産価値の低下を損失計上する手続とは異なる。

学習のポイント

固定資産の価値下落を損失と帳簿価額に反映する会計処理の識別

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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