STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

令和4年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問19

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

問題解決に当たって,現実にとらわれることなく理想的なシステムを想定した上で,次に,理想との比較から現状の問題点を洗い出し,具体的な改善案を策定する手法はどれか。

選択肢

  1. ア
    系統図法
  2. イ
    親和図法
  3. ウ
    線形計画法
  4. エ
    ワークデザイン法
解き方のヒントを見る

改善を考える際の前提を確かめる

改善の考え方を学ぶときは、判断がどのような前提に基づいているかに注目しましょう。自分の経験から補った条件と、課題の中で示されている条件を混同せず、判断の根拠を整理することが大切です。

この問題で問われていること

この課題では、改善の考え方を検討する際に、どの条件を前提としているかを意識してみましょう。判断を進める前に、明示された条件と自分が補った想定を分け、根拠のない前提が入り込んでいないか確かめてください。

視点

前提とは、検討の土台となる条件です。明示された条件と、自分の知識や経験から補った想定を区別しておくと、判断の根拠を振り返りやすくなります。

確認ポイント

  • 検討の前提としている条件は何か
  • その条件は課題の中で示されているか
  • 自分の経験から条件を補っていないか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

正解はエのワークデザイン法です。現実にとらわれず理想的なシステムを想定し、その理想と現状を比較して問題点を洗い出し、具体的な改善案を策定するという設問の流れに一致します。

理由

ワークデザイン法では、まず現実の制約にとらわれず、理想的なシステムを想定します。次に、その理想と現状を比較して問題点を明らかにし、具体的な改善案へつなげます。設問はこの手順を説明しているので、エが正解です。

比較

系統図法は目的を達成する手段を段階的に展開し、親和図法は言語データを関連性によってまとめます。線形計画法は一次式で表した目的関数と制約条件を用いて最適解を求めます。これらの特徴と、理想的なシステムを起点に改善を考えるワークデザイン法の特徴を区別しましょう。

選択肢ア

これは不正解だよ。系統図法は、目的を達成するための手段を段階的に分解し、目的と手段の関係を樹木状に整理する手法です。目的から具体的な手段へ展開する点が特徴であり、設問のように理想的なシステムを先に想定し、現状との比較から改善案を策定する手法には該当しません。

選択肢イ

これは不正解だよ。親和図法は、意見や観察結果などの言語データを、内容の親しさや関連性に基づいてグループ化し、問題の構造を整理する手法です。情報をまとめて関係を把握することが中心であり、理想的なシステムを起点に現状を比較して改善案を策定するという設問の手順とは異なります。

選択肢ウ

これは不正解だよ。線形計画法は、目的関数と制約条件を一次式で表し、制約を満たす範囲で目的関数を最大化又は最小化する解を求める手法です。設問には目的関数や数値的な制約条件は示されておらず、理想的なシステムの想定と現状との比較による改善を述べているため、該当しません。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。ワークデザイン法は、現実の制約にとらわれずに理想的なシステムを想定し、その理想と現状を比較して問題点を明らかにし、具体的な改善案を策定する手法です。設問にある「理想を想定する」「現状の問題点を洗い出す」「改善案を策定する」という流れに一致します。

学習のポイント

各手法が何を起点に、どのような手順で問題解決を進めるのかを区別しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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