STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

令和4年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問17

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

インダストリー4.0の重要な概念であるサイバーフィジカルシステム(CPS)の説明はどれか。

選択肢

  1. ア
    1台のサーバの中に複数の仮想マシンを作り,それぞれに別々の基本ソフトを入れて,あたかも複数台のサーバがあるかのように動作させるシステム
  2. イ
    サイバー攻撃に備えて,情報の漏えい・滅失・毀損の防止など必要な措置を講じ,制御ネットワークに接続された機器を安全に維持管理するシステム
  3. ウ
    実世界と関係のない架空のストーリーを基に,コンピュータグラフィックスを用いて,コンピュータゲームを開発するためのシステム
  4. エ
    実世界にある多様なデータをセンサなどで収集し,仮想空間でシミュレーション技術などを用いて解析し,得られた情報を基に実世界の問題解決を図るシステム
解き方のヒントを見る

前提と判断の対応を確認する

この分野の概念を考えるときは、判断の根拠が与えられた条件に対応しているかという一点に注目しましょう。用語から受ける印象だけで結論を急がず、自分の理解に、明示されていない前提を足していないかを確かめます。

この問題で問われていること

考える際は、根拠として使っている情報と、自分で補った想定を区別してみましょう。そこから導こうとしている判断が、与えられた条件の範囲を超えていないかを点検すると、用語の印象に引きずられずに整理できます。

視点

概念についての判断は、根拠とする条件との対応を意識して整理します。思い浮かんだ説明にも、自分で付け加えた想定が混ざることがあります。どこまでが与えられた情報に基づく理解かを振り返ってみましょう。

確認ポイント

  • 判断の根拠となる条件を確認したか
  • 明示された情報と自分の想定を区別したか
  • 判断が条件の範囲を超えていないか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

正解はエです。CPSは、実世界のデータをセンサなどで収集し、仮想空間で解析して、その結果を実世界の問題解決に役立てるシステムです。実世界と情報処理を結び付ける点が特徴です。

理由

エは、実世界にある多様なデータをセンサなどで収集し、仮想空間でシミュレーション技術などを用いて解析すると述べています。さらに、得られた情報を基に実世界の問題解決を図るため、実世界と情報処理を結び付けるCPSの説明に合致します。

比較

アは、1台のサーバ上に複数の仮想マシンを作るサーバ仮想化の説明です。イは、サイバー攻撃への対策によって制御ネットワークの機器を安全に維持管理する説明です。ウは、実世界と関係のない架空のストーリーに基づくゲーム開発の説明であり、いずれもCPSの概念を説明していません。

選択肢ア

これは不正解だよ。前半の「1台のサーバの中に複数の仮想マシンを作り」は、サーバの仮想化を説明しています。後半も、各仮想マシンに別々の基本ソフトを入れ、複数台のサーバのように動作させる説明です。CPSの説明には該当しません。

選択肢イ

これは不正解だよ。サイバー攻撃に備え、情報の漏えい・滅失・毀損を防ぐという前半は、セキュリティ対策の説明です。後半も、制御ネットワークの機器を安全に維持管理することが目的です。機器の保護は重要ですが、この説明自体はCPSの概念を示していません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。前半で、実世界と関係のない架空のストーリーを基にすると明記されています。後半の目的も、コンピュータグラフィックスを用いたゲーム開発です。CPSは実世界のデータを解析し、実世界の問題解決につなげる概念なので、説明が一致しません。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。前半では、実世界の多様なデータをセンサなどで収集し、仮想空間でシミュレーション技術などを用いて解析しています。後半では、その情報を基に実世界の問題解決を図っています。実世界と情報処理を結び付けるCPSの説明に合致するので、エが正解です。

学習のポイント

CPSについて、データの収集、仮想空間での解析、実世界での活用というつながりを理解しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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