STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和4年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問14
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アシックスシグマの工程管理を導入し,製品品質を向上させる。
- イジャストインタイム方式を採用し,部品在庫を減らす。
- ウ製造方法を見直し,コストを下げた製品を製造する。
- エマルチコアCPUを採用し,高性能で低消費電力の製品を開発する。
解き方のヒントを見る
変化の対象と価値を切り分ける
各選択肢を表面的な新しさだけで判断せず、何が変化しているのか、その変化が利用者や市場にもたらす価値とどう結び付くのかを同じ基準で整理して比較しましょう。短い語句だけで早合点しないことが重要です。
この問題で問われていること
一つの観点に絞り、変化している対象と、そこから生じる価値の変化が筋道立って対応しているかを確認してください。名称や印象ではなく、説明全体の関係に注目します。複数の観点を混ぜず、まずこの対応関係だけを見ます。
視点
選択肢を読むときは、個別の名称や目新しさに引きずられず、変化の対象・利用者への影響・価値とのつながりを同じ枠組みで見比べます。説明の一部だけで決めず、全体の関係が自然かを確認することが大切です。
確認ポイント
- 変化している対象は何か
- その変化による価値は誰に生じるか
- 対象と価値の説明は一貫しているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
プロダクトイノベーションとは、製品やサービスそのものに新しい技術や機能を取り入れ、性能や価値を高めることです。工程管理、在庫削減、製造方法の改善は、主にプロセスの革新に当たる。
理由
マルチコアCPUの採用は、製品に組み込まれる技術を変更し、処理性能や消費電力といった製品の特性を高める取り組みです。そのため、製品そのものの価値を変えるプロダクトイノベーションの例となる。
比較
シックスシグマによる品質管理、ジャストインタイムによる在庫削減、製造方法の見直しによるコスト低減は、いずれも工程や業務の進め方を改善する取り組みです。製品自体の機能や性能を新しくする例とは区別する。
選択肢ア
これは不正解だよ。シックスシグマは、工程のばらつきを抑え、品質を安定させるための工程管理の考え方である。結果として製品品質が向上しても、主な変更対象は製品そのものではなく製造プロセスなので、プロセスイノベーションの例に当たる。
選択肢イ
これは不正解だよ。ジャストインタイム方式は、必要な部品を必要な時に必要な量だけ供給することで、在庫を減らす生産管理の方式である。改善される対象は部品の保管や供給の仕組みであり、製品自体の機能や性能を変えるものではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。製造方法を見直してコストを下げる取り組みは、製品を作る工程や手順を改善するものである。完成した製品の価格や価値に影響する場合があっても、革新の中心は製造プロセスにあり、プロダクトイノベーションとはいえない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。マルチコアCPUを採用することで、製品に組み込まれる処理性能や消費電力という特性を高めている。製品そのものの機能・性能を新しい技術によって向上させる取り組みなので、プロダクトイノベーションの例に該当する。
学習のポイント
製品自体の改良と、製造・業務プロセスの改善を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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