STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和4年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問4
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- アa
- イb
- ウc
- エd
解き方のヒントを見る
投資評価を考える基本の視点
投資の価値を検討するときは、支出と将来得られる効果を同じ基準で捉え、時間の経過や不確実性、比較する範囲、判断の前提が結論にどう関わるかを丁寧に整理しましょうね。
この問題で問われていること
この問題では、金額そのものだけでなく、いつ発生する収支を比べているのか、どの期間と前提を置いているのか、条件の違いが評価に与える影響を確認することに集中してください。
視点
投資評価では、初期の負担と将来の回収・効果を時間軸に沿って整理し、比較の前提がそろっているかを確かめます。判断結果だけでなく、期間や不確実性の扱いにも注目しましょう。
確認ポイント
- 初期の支出と将来の効果を、同じ時間軸で比較できる形に整理できているか。
- 比較対象の期間や前提条件がそろっており、評価の範囲にずれがないか。
- 将来の見込みや不確実性を、判断の前提として適切に扱っているか。
正解と解説を見る
正解
ア
解説
DCF法では、各年度末のキャッシュフローを20%で開始時点へ割り引き、年度ごとに百万円未満を切り捨ててから、開始時点の支出と合計する。結果は59百万円となる。
理由
1年後は100百万円÷1.2=83.33…百万円なので83百万円、2年後は100百万円÷1.2^2=69.44…百万円なので69百万円、3年後は100百万円÷1.2^3=57.87…百万円なので57百万円となる。したがって、-150百万円+83百万円+69百万円+57百万円=59百万円です。
比較
各年度のキャッシュフローは同じ100百万円でも、開始時点までの期間が異なるため現在価値は同じにならない。年度ごとに百万円未満を切り捨てる条件もあるため、切捨て前の値をそのまま合計せず、各年度の整数値を用いる。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。開始時点の支出は-150百万円としてそのまま計上し、各年度末の100百万円を20%で現在価値に割り引く。1年後、2年後、3年後を年度ごとに百万円未満切捨てすると83、69、57百万円となり、合計は-150+83+69+57=59百万円でaに一致する。
選択肢イ
これは不正解だよ。bの2年後・3年後は71、62百万円であり、20%を固定した割引計算の結果と一致しない。100百万円を2年後と3年後の時点から開始時点へ戻す場合、経過年数に応じて割引の影響は大きくなるため、公式条件から得られる69、57百万円とは異なり、合計66百万円にはならない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。cは各年度の現在価値を83百万円としているが、2年後と3年後のキャッシュフローは同じ100百万円でも、開始時点までの経過年数が異なる。したがって20%の割引率では同額にはならず、69百万円と57百万円になるため、合計99百万円は条件に合わない。
選択肢エ
これは不正解だよ。dの2年後96百万円、3年後99百万円は、将来の100百万円を開始時点の価値へ割り引く際の20%固定という条件を適切に反映していない。年度末発生、百万円未満切捨てでは69、57百万円となるため、合計128百万円にはならない。
学習のポイント
割引期間の違いと、年度ごとの切捨てを分けて確認する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針