SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

令和6年度春期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問12

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

データセンターの施設効率を測る定量指標である,PUE(Power Usage Effectiveness)の計算式はどれか。

選択肢

  1. ア
    IT機器の総消費電力 ÷ データセンターの総消費電力
  2. イ
    IT機器の総消費電力 ÷ データセンターの総床面積
  3. ウ
    IT機器の総処理量 ÷ データセンターの総消費電力
  4. エ
    データセンターの総消費電力 ÷ IT機器の総消費電力
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施設効率指標を考える視点

施設全体の状態を表す指標を検討するときは、何を対象に、どの期間の、どの種類の値を比較しているかを整理し、単位と集計範囲の整合性を確かめながら丁寧に判断していきます。

この問題で問われていること

計算の前提となる対象範囲と時間範囲に注目してください。分子・分母に置かれた値が同じ条件で集計され、比較可能な単位になっているかを確認すると、指標の意味を落ち着いて評価できます。

視点

指標を読む際は、名称だけで判断せず、対象となる資源や活動、集計期間、含める範囲を分けて整理します。そのうえで、各値の単位と比較の基準がそろっているかを確認し、定義と実際の集計条件にずれがないかを点検します。

確認ポイント

  • 対象となる範囲がどこまでかを確認する
  • 値が同じ期間と条件で集計されているかを見る
  • 単位と比較基準にずれがないかを点検する
正解と解説を見る

正解

エ

解説

PUEは、データセンター全体の総消費電力をIT機器の総消費電力で割って求める施設効率の指標です。冷却設備や電源設備などの消費も含めて評価します。

理由

PUEの計算式は、データセンターの総消費電力[W]÷ IT機器の総消費電力[W]です。単位はW/Wとなり、施設全体の電力がIT機器の電力の何倍に相当するかを示します。

比較

IT機器以外にも、空調、冷却、照明、電源変換などで電力が使われます。そのため、施設全体の消費電力をIT機器の消費電力と比較することで、データセンター設備の効率を評価できます。

選択肢ア

これは不正解だよ。IT機器の総消費電力[W]をデータセンターの総消費電力[W]で割る式は、PUEとは分子と分母が逆です。施設全体に対するIT機器の電力割合を表す方向の比較であり、PUEの定義である施設全体の電力負担を示していません。

選択肢イ

これは不正解だよ。IT機器の総消費電力[W]をデータセンターの総床面積[m²]で割る式は、面積当たりの電力密度を求める考え方です。PUEは床面積ではなく、データセンター全体とIT機器の総消費電力[W]同士を比較します。

選択肢ウ

これは不正解だよ。IT機器の総処理量とデータセンターの総消費電力[W]を比較する式は、処理量当たりの電力効率を評価する指標に近いものです。PUEでは処理量ではなく、IT機器の総消費電力[W]を基準に施設全体の電力を評価します。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。データセンターの総消費電力[W]をIT機器の総消費電力[W]で割る式がPUEです。総消費電力にはIT機器以外の冷却設備や電源設備なども含まれるため、施設運用に必要な電力がIT機器電力の何倍かを評価できます。

学習のポイント

PUEでは、データセンター全体とIT機器の消費電力の関係を正しく把握することが重要です。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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