SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

令和6年度春期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問10

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

災害時における復旧対策の説明のうち,ウォームサイトのものはどれか。

選択肢

  1. ア
    ITサービスが再開されるまで,手作業で業務を遂行する。
  2. イ
    あらかじめシステムを稼働させるために必要な電源,ネットワークなどの設備を備えた拠点に,いつでも利用できる状態の本番環境と同じバックアップシステムを備えておき,災害時にはバックアップシステムに切り替えることでサービスを復旧する。
  3. ウ
    あらかじめシステムを稼働させるために必要な電源,ネットワークなどの設備を備えた拠点に,本番環境とほぼ同じシステムを非稼働状態で待機させておき,災害時にはこのシステムを稼働させて復旧する。
  4. エ
    あらかじめシステムを稼働させるために必要な電源,ネットワークなどの設備を備えた拠点を確保しておき,災害時には自社のコンピュータ機器を設置して,数日から数週間で復旧する。
解き方のヒントを見る

復旧方式を見分ける視点

災害復旧の方式を考えるときは、名称や印象ではなく、障害発生後に業務を再開するための切替単位へ注目します。対象範囲や切替条件を同じ基準で読み比べてください。

この問題で問われていること

確認の中心は、復旧時に何をどの範囲で切り替える設計なのかという一点です。説明文が示す運用上の単位を整理し、他の観点を混ぜずに比較してください。

視点

方式の違いを捉える際は、復旧作業の対象と切替のまとまりを一つの軸にします。説明に現れる運用主体、対象範囲、切替の契機を読み取り、平常時とのつながりを整理しましょう。

確認ポイント

  • 復旧の対象が、どの運用単位として説明されているか
  • 切替が発生する条件や判断の契機が、どのように示されているか
  • 平常時の運用と復旧時の運用の境界が、どこに置かれているか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

ウォームサイトとは、電源やネットワークなどの設備を備えた拠点に、本番環境に近いシステムを非稼働状態で待機させ、災害時に起動して復旧する方式です。

理由

ウォームサイトは、復旧に必要な設備と本番環境に近いシステムをあらかじめ用意するが、通常はシステムを稼働させずに待機させる。災害時に起動してサービスを復旧するため、ホットサイトより準備状態が軽く、コールドサイトより復旧が速い。

比較

常時利用可能なバックアップシステムを備える方式はホットサイト、機器を災害後に設置する方式はコールドサイトに該当する。手作業による業務継続は代替拠点を用いた復旧方式ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。ITサービスが再開されるまで手作業で業務を続ける説明であり、代替拠点にシステムを準備して災害時に復旧する方式ではない。したがって、ウォームサイトの特徴である待機システムの起動には当たらない。

選択肢イ

これは不正解だよ。電源やネットワークを備えた拠点に、いつでも利用できる本番環境と同じバックアップシステムを用意し、直ちに切り替える説明である。これはシステムが常時稼働可能なホットサイトの特徴である。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。電源やネットワークなどの設備を備えた拠点に、本番環境とほぼ同じシステムを非稼働状態で待機させ、災害時に稼働させて復旧する説明である。これはウォームサイトの特徴に一致する。

選択肢エ

これは不正解だよ。あらかじめ設備を備えた拠点だけを確保し、災害時に自社のコンピュータ機器を設置して復旧する説明である。システムを事前に待機させないため、ウォームサイトではなくコールドサイトに該当する。

学習のポイント

ホットサイト、ウォームサイト、コールドサイトの準備状態と復旧時間の違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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