SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

令和元年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問15

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

データセンタにおけるコールドアイルの説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    IT機器の冷却を妨げる熱気をラックの前面(吸気面)に回り込ませないための板であり,IT機器がマウントされていないラックの空き部分に取り付ける。
  2. イ
    寒冷な外気をデータセンタ内に直接導入してIT機器を冷却するときの,データセンタへの外気の吸い込み口である。
  3. ウ
    空調機からの冷気とIT機器からの熱排気を分離するために,ラックの前面(吸気面)同士を対向配置したときの,ラックの前面同士に挟まれた冷気が通る部分である。
  4. エ
    発熱量が多い特定の領域に対して,全体空調とは別に個別空調装置を設置するときの,個別空調用の冷媒を通すパイプである。
解き方のヒントを見る

空調方式と通路配置の見方

データセンタの環境設計を考えるときは、冷却の考え方と人・機器の動線がどう関係するかに注目し、目的、前提条件、期待される効果を順に整理して各記述を丁寧に読み比べます。

この問題で問われていること

一つの観点に絞るなら、設備の配置が温度管理と運用上の扱いやすさという目的に対して整合しているかを確認し、個別の用語の印象や配置の名称だけで早合点しないことを意識します。

視点

設備の名称を単独で捉えず、設計上の目的、利用条件、運用時の影響という評価軸に分けて整理すると、記述同士の関係を落ち着いて比較できます。

確認ポイント

  • 設計の目的と評価する観点が対応しているか
  • 配置や設備が運用上の条件と矛盾していないか
  • 用語の印象ではなく前提と効果のつながりを確認したか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

コールドアイルは、ラックの吸気面を向かい合わせにしたとき、その間に空調機の冷気を流す通路です。熱排気側と分離して冷却効率を高める。

理由

ラックの前面(吸気面)同士を向かい合わせると、その間に冷気を集める通路ができる。これがコールドアイルであり、IT機器から出る熱排気側と分けることで、冷気と熱気の混合を抑えられる。

比較

アは空き部分に取り付ける板、イは外気の取入口、エは冷媒を通す配管の説明です。いずれもラック配置によって生じる冷気の通路ではないため、該当するのはウです。

選択肢ア

これは不正解だよ。説明されているのはラックの空き部分をふさぎ、熱気の回り込みを防ぐブランキングパネルであり、コールドアイルという冷気が流れる通路そのものではない。対象が板である点と、空間を指す用語である点が異なる。

選択肢イ

これは不正解だよ。これは外気冷却を行う設備における外気の取入口の説明であり、データセンタ内でラックの吸気面側に形成される冷気の通路を示していない。外気を直接導入する仕組みと、ラック配置による空調方式を混同している。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。コールドアイルは、ラックの前面(吸気面)を向かい合わせて並べたとき、その間にできる冷気側の通路を指す。ここに空調機からの冷気を集め、IT機器の熱排気側と分けることで、冷気と熱気の混合を抑え、冷却効率を高める。

選択肢エ

これは不正解だよ。説明されているのは、局所的な発熱に対応する個別空調設備へ冷媒を送る配管であり、ラックの配置によって生じる冷気側の通路ではない。パイプという物体と、空気が通る空間を取り違えている。

学習のポイント

ラック配置による冷気・熱気の分離と用語の違いを理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針