SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

令和元年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問13

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

入出力データの管理方針のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    出力帳票の利用状況を定期的に点検し,利用されていないと判断したものは,情報システム部門の判断で出力を停止する。
  2. イ
    出力帳票は授受管理表などを用いて確実に受渡しを行い,情報の重要度によっては業務部門の管理者に手渡しする。
  3. ウ
    チェックによって発見された入力データの誤りは,情報システム部門の判断で迅速に修正する。
  4. エ
    入力原票やEDI受信ファイルなどの取引情報は,機密性を確保するために,データをシステムに取り込んだ後に速やかに廃棄する。
解き方のヒントを見る

管理方針を見極める視点

入出力データを扱う設問では、個別の用語や印象だけで判断せず、誰が、どの範囲で、どの目的のためにデータを扱うのかという管理上の観点に絞って、説明が示す対象と責任の関係を読み取ります。

この問題で問われていること

確認する観点は、データを扱う主体と管理の対象が、設問で想定された業務上の責任範囲に対応しているかどうかです。表現の細部ではなく、対象と責任の対応関係を一貫して比較してください。

視点

用語の定義を暗記するより、データの対象、利用目的、扱う主体、責任の所在を同じ軸で整理し、説明どうしの対応関係を確認します。

確認ポイント

  • データを扱う主体と、管理の責任を負う範囲が対応しているか確認する。
  • 利用目的と管理対象の関係が、設問の業務上の文脈に沿っているか確認する。
  • 説明の中で、対象や責任が別の概念と混同されていないか確認する。
正解と解説を見る

正解

イ

解説

入出力データの管理では、帳票の受渡しを記録し、情報の重要度に応じて適切な相手へ確実に引き渡すことが重要です。

理由

出力帳票は、授受管理表などで受渡しの事実を記録し、重要度が高い場合には業務部門の管理者へ手渡すなど、情報の重要性に応じた管理を行う。したがって、適切なのはイです。

比較

情報システム部門だけの判断で出力停止や入力データ修正を行うのは、業務上の必要性や正しい修正内容を確認できないため不適切です。また、入力原票やEDI受信ファイルは、後日の照合や監査に必要となるため、取込み後すぐに廃棄してはならない。

選択肢ア

これは不正解だよ。帳票が使われていないように見えても、廃止や出力停止は業務部門の必要性や代替手段を確認して決める必要がある。情報システム部門だけの判断で停止すると、必要な帳票まで失うおそれがある。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。出力帳票は授受管理表などで受渡しを記録し、誰に渡ったかを追跡できるようにする。さらに、情報の重要度が高い場合は業務部門の管理者へ手渡すことで、受領者を明確にし、漏えいのリスクを抑えられる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。入力データの誤りを見つけても、情報システム部門が単独で修正するのは適切ではない。取引内容や正しい値を把握している業務部門に確認し、承認された手続で修正する必要がある。

選択肢エ

これは不正解だよ。入力原票やEDI受信ファイルなどの取引情報は、取込み後も照合、訂正、監査などで必要になる場合がある。機密性だけを理由に速やかに廃棄すると、記録の追跡や事後確認ができなくなる。

学習のポイント

授受管理、業務部門と情報システム部門の責任分担、入力原票の保存を学ぶ。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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