SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成30年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問17

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

システム開発のプロジェクトにおいて,EVMを活用したパフォーマンス管理をしている。開発途中のある時点でEV-PVの値が負であるとき,どのような状況を示しているか。

選択肢

  1. ア
    スケジュール効率が,計画より良い。
  2. イ
    プロジェクトの完了が,計画より遅くなる。
  3. ウ
    プロジェクトの進捗が,計画より遅れている。
  4. エ
    プロジェクトの進捗が,計画より進んでいる。
解き方のヒントを見る

評価の前提をそろえて考える

プロジェクトの状況を考えるときは、判断に用いる情報の前提がそろっているかに注目しましょう。扱う対象や時点を意識し、異なる前提の情報をそのまま結び付けていないか、結論を出す前に確認することが大切です。

この問題で問われていること

この分野で状況と評価の関係を検討するときは、その判断がどの前提に基づくものかを確認してください。情報の意味を急いで決めず、同じ対象や時点について考えているかという一点に意識を向けて整理しましょう。

視点

情報に基づく評価を考える際は、情報と判断の前提を対応させて整理します。まず前提を短い言葉で表し、その前提が途中で変わっていないかを確かめると、検討の筋道を保ちやすくなります。

確認ポイント

  • 判断に用いる情報の前提を意識できているか
  • 結び付ける情報の前提がそろっているか
  • 考える途中で前提を置き換えていないか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

EV−PVが負であることは、実際に完了した作業の価値であるEVが、計画上その時点までに完了予定だった作業の価値であるPVを下回っていることを示します。そのため、計画に対して進捗が遅れている。

理由

EV−PV<0ならばEV<PVです。つまり、基準日時点で実際に達成した作業量を価値換算した値が、計画されていた作業量の価値を下回っている。したがって、進捗は計画より遅れている。

比較

EV−PVが正なら計画より進んだ状態、0なら計画どおりの状態を示します。なお、プロジェクトの最終完了日を直接断定する指標ではなく、設問では途中時点の進捗差異を判断する。

選択肢ア

これは不正解だよ。EV−PVが負の場合は、EVがPVを下回っている。実際に達成した作業の価値が計画値より小さい状態なので、計画より良い進捗を表す「スケジュール効率が,計画より良い。」とは逆の関係になる。

選択肢イ

これは不正解だよ。EV−PVは基準日時点での実績と計画の進捗差異を示す値であり、負であることから直ちに「プロジェクトの完了が,計画より遅くなる。」と最終完了を断定するものではない。設問が問うのは途中時点の進捗である。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。EV−PVが負ということは、EV<PVであり、基準日時点で実際に完了した作業の価値が計画値を下回っている。したがって、プロジェクトの進捗が計画より遅れていることを示す。

選択肢エ

これは不正解だよ。プロジェクトの進捗が計画より進んでいる場合は、実績を表すEVが計画値であるPVを上回る方向になる。EV−PVが負のときはその反対であり、計画に対する進捗の遅れを示す。

学習のポイント

EVMではEVとPVの差の符号から、計画に対する進捗の遅れや先行を判断する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針