SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ
平成29年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問23
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アTLSにおいて,HTTP通信の暗号化及び署名の付与に利用され,通信経路上でのXMLファイルの盗聴を防止する。
- イXMLとJavaScriptがもつ非同期なHTTP通信機能を使い,Webページの内容を動的に書き換えた上で署名を付与することによって,対話型のWebページを作成できる。
- ウXML文書全体に対する署名だけではなく,文書の一部に対しても署名を付与することができ,部分署名や多重署名などの複雑な要件に対応できる。
- エ隠したい署名データを画像データの中に埋め込むことによって,署名の存在自体を外から判別できなくする。
解き方のヒントを見る
XML署名を読む視点
XML署名に関する記述を読むときは、用語の対象範囲と説明が成立する前提を分け、何を説明している文なのかを落ち着いて確認しましょう。細部の印象だけで判断しないことが重要です。
この問題で問われていること
一つの観点として、各記述が示す内容の対象と前提にずれがないかを確認し、同じ言葉でも説明の範囲が広がったり狭まったりしていないかを丁寧に見比べてください。判断は文全体の関係で行います。
視点
XML署名を学ぶ際は、記述を読んだ順に受け入れず、対象、前提、説明の範囲を切り分けて整理します。用語の印象と文全体の主張が一致しているかを確認し、判断材料を一つの軸にそろえることが大切です。
確認ポイント
- 記述が扱う対象の範囲を確認する
- 説明が成立する前提を切り分ける
- 文全体で主張の範囲を見比べる
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
XML署名は、XML文書の全体だけでなく文書内の一部も署名対象にできる。通信路を暗号化するTLS、非同期通信を利用するAjax、画像へ情報を隠す電子透かしとは役割が異なる。
理由
XML署名はXML文書の内容に対する電子署名を扱う仕様であり、文書全体だけでなく、文書内の特定要素を対象にできる。これにより、部分署名や複数の署名を組み合わせる要件にも対応しやすい。
比較
TLSは通信経路の暗号化や通信相手の認証に関わる技術であり、Ajaxは非同期通信によるWebページ更新の仕組みです。また、画像に情報を埋め込んで存在を隠すのは電子透かしやステガノグラフィの考え方で、XML署名とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。TLSは通信経路上のデータを保護するための仕組みであり、XML署名そのものをTLSの機能として説明していない。XML署名はXML文書の内容に対する署名を扱うので、HTTP通信の暗号化や通信経路上の盗聴防止を主な特徴とする記述は誤りである。
選択肢イ
これは不正解だよ。XMLとJavaScriptによる非同期HTTP通信を利用してWebページを動的に更新する説明は、Ajaxの特徴に該当する。XML署名は対話型Webページを作成する技術ではなく、XML文書またはその構成要素に対する署名を扱う技術である。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。XML署名はXML文書全体だけでなく、文書の一部を署名対象にすることができる。そのため、部分署名や複数の署名を扱うなど、文書構造に応じた複雑な署名要件にも対応できる。
選択肢エ
これは不正解だよ。署名データを画像データへ埋め込み、存在自体を分かりにくくする説明は、電子透かしやステガノグラフィに関するものである。XML署名はXML文書を対象に署名を付与する仕組みであり、画像へ隠すことを特徴とはしない。
学習のポイント
XML署名の署名対象の柔軟性と、周辺技術との役割の違いを覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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