SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ
平成28年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問23
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア環境設計による犯罪予防理論(CPTED)
- イ日常活動理論
- ウ不正のトライアングル理論
- エ割れ窓理論
解き方のヒントを見る
条件に照らして役割を確認する視点
選択肢を読むときは、設問が示す条件と各記述の役割や前提が同じ範囲を扱っているかを、用語の印象ではなく関係性に注目して一つずつ確認しましょう。文脈の対応も丁寧に見ます。
この問題で問われていること
今回の確認では、用語や手順を単独で覚えているかではなく、問題文の条件が示す目的・対象・場面と、記述が対応しているかという一点に集中し、説明の範囲や前提のずれを見落とさないようにしてください。
視点
設問を読んだら、まず条件が何を対象にし、どの場面で、どの役割を問うているかを整理します。そのうえで各記述が同じ前提に立っているかを比べ、表現の強さや見慣れた語だけで判断しないようにします。
確認ポイント
- 条件が示す対象と、記述が扱う対象は対応しているか
- 記述の前提や適用範囲が、設問の条件と一致しているか
- 用語の印象ではなく、問われている役割との関係を確認したか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
軽微な不正や犯罪を放置すると、地域や組織の規範意識が低下し、より重大な不正や犯罪が誘発されるという考え方です。環境の設計や犯罪成立条件を扱う理論とは焦点が異なる。
理由
設問は、軽微な不正や犯罪を放置することが、より大きな不正や犯罪を誘発するという考え方を尋ねている。これは小さな無秩序の放置が規範意識を弱め、重大な問題につながるという理論で説明される。
比較
CPTEDは環境設計による犯罪機会の減少、日常活動理論は犯罪が成立する状況、不正のトライアングル理論は不正発生の三要素に着目する。設問の中心は、軽微な乱れを放置した場合の波及です。
選択肢ア
これは不正解だよ。環境設計による犯罪予防理論(CPTED)は、照明、見通し、出入口など物理的・環境的な設計を工夫し、犯罪機会を減らす考え方である。軽微な乱れの放置が重大な犯罪を招くという説明そのものではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。日常活動理論は、動機を持つ犯罪者、適切な標的、監視者の不在という条件が同時に成立すると犯罪が起こりやすいと説明する。軽微な不正を放置して段階的に重大化する考え方とは焦点が異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。不正のトライアングル理論は、動機・機会・正当化の三要素がそろうと不正が発生しやすいと捉える。設問のように、軽微な不正や犯罪を見過ごす社会的な状態がより大きな犯罪を誘発するという説明とは異なる。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。割れ窓理論は、壊れた窓や落書きなど軽微な無秩序を放置すると、規範意識が弱まり、より深刻な不正や犯罪を招きやすくなると考える。設問の「軽微な不正や犯罪の放置」と「より大きな不正や犯罪の誘発」が対応している。
学習のポイント
各犯罪予防理論が説明する対象と因果関係の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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