SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成25年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問16

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

システムの本番移行に支障を来すリスクに対するコントロールを監査するチェックポイントはどれか。

選択肢

  1. ア
    システム運用段階で新システムの稼働状況がレビューされ,その結果についてシステム開発部門及びユーザ部門の責任者の承認が得られているか。
  2. イ
    システム開発段階で抽出された問題への対策が,移行後のシステム改善計画に反映されているか。
  3. ウ
    システム企画段階で,システムの投資対効果が評価されているか。
  4. エ
    ユーザ部門を含めた各部門の役割と責任を明確にした移行計画が作成されているか。
解き方のヒントを見る

判断と根拠のつながりに注目

本番移行のリスクを監査の視点で考えるときは、判断とその根拠がどうつながるかに注目しましょう。用語の印象で結論を急がず、何を根拠として、どこまで判断できるのかを整理することが検討の出発点になります。

この問題で問われていること

検討する際は、ある判断がどの情報に支えられているのかを意識してください。その情報から読み取れる範囲と、自分が補っている推測とを分けて捉えることで、判断と根拠の対応を落ち着いて確かめられます。

視点

判断の内容と、それを支える情報は分けて整理できます。情報があるというだけで結論へ進まず、その情報が判断のどの部分に関係するのかを考えると、根拠のつながりを確認しやすくなります。

確認ポイント

  • 判断の根拠としている情報は何か
  • その情報は判断のどの部分を支えているか
  • 根拠とのつながりを自分の推測で補っていないか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

正解はエです。ユーザ部門を含む各部門の役割と責任を明確にした移行計画は、作業の抜けや部門間の連携不足を防ぎ、本番移行に支障が出るリスクを抑えるためのコントロールになります。

理由

本番移行では、開発部門だけでなくユーザ部門なども関わります。各部門の役割と責任が曖昧だと、必要な作業の抜けや連携不足が生じ、移行を妨げるおそれがあります。エは、これらを明確にした移行計画の作成を確認しているため、設問のリスクに対応しています。

比較

アは運用開始後の稼働状況のレビューと承認、イは開発段階で抽出された問題への対策を移行後の改善計画へ反映すること、ウは企画段階の投資対効果の評価を確認しています。いずれも確認の目的が、本番移行を円滑に実施するための計画を確認するエとは異なります。

選択肢ア

これは不正解だよ。新システムの稼働状況を運用段階でレビューし、開発部門及びユーザ部門の責任者の承認を得ることは、運用開始後の状況を評価するための確認です。本番移行の実施に支障が出るリスクを抑える準備を確認するものではありません。

選択肢イ

これは不正解だよ。開発段階で抽出された問題への対策を、移行後のシステム改善計画に反映するかを確認しています。これは移行後の改善に関する確認であり、本番移行に支障が出るリスクを抑えるための移行準備を直接確認するものではありません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。企画段階で投資対効果を評価することは、システムへの投資によって得られる効果が費用に見合うかを判断するための確認です。評価の対象は投資の妥当性であり、本番移行に支障を来すリスクへの対策を確認するチェックポイントではありません。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。ユーザ部門を含む各部門の役割と責任を明確にした移行計画が作成されているかを確認しています。役割と責任の明確化は、作業の抜けや部門間の連携不足を防ぐために必要であり、本番移行に支障を来すリスクを抑えるコントロールに対応します。

学習のポイント

監査対象のリスクと、各チェックポイントが確認する対策の目的や実施段階を対応させて理解しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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