SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成23年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問21

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

信頼性設計におけるフォールバックを説明したものはどれか。

選択肢

  1. ア
    サーバに障害が発生した場合,あらかじめ確保しておいた予備のサイトに必要な機器や媒体を持ち込み,サーバを復元して業務を再開する。
  2. イ
    サーバに障害が発生した場合,他のサーバに処理を一旦引き継ぎ,障害が回復した後に元のサーバに処理を戻す。
  3. ウ
    人間の操作ミスやシステムの故障の際,その結果が人間などに危害や損害を与えることがないようにする。
  4. エ
    不具合が起きた場合,不具合の箇所を含む分割可能な部分を切り離して,残りの部分で処理を続行する。
解き方のヒントを見る

条件と役割の対応関係を確認

判断では、用語や手順を単独で覚えているかではなく、設問中の条件が示す目的や役割と、候補の説明が同じ観点で結び付いているかを確認する。まず問われている関係を一つに定め、根拠の範囲を広げすぎない。

この問題で問われていること

今回の確認では、候補の細かな表現や知名度に引きずられず、問題文の条件から読み取れる要求と、各候補が担う役割の対応だけに注目する。条件、目的、結果のつながりを同じ尺度で照合し、断定は根拠のある範囲に留める。

視点

設問を読むときは、まず条件が何を求めるために置かれているかを整理し、その要求と候補の説明を同じ粒度で比べる。名称の印象や周辺知識を補いすぎず、条件との関係が直接説明できるかを確認する。

確認ポイント

  • 設問の条件が示す目的を、一文で言い換えず頭の中で整理する
  • 候補の説明を、条件と同じ観点・粒度で読み比べる
  • 判断に使う根拠が、設問中の条件から離れていないか確認する
正解と解説を見る

正解

エ

解説

フォールバックは、障害が発生したときに影響を受けた部分を切り離し、利用可能な部分や代替的な機能によって処理を継続させる考え方です。復旧拠点への再構築、別サーバへの切替え、安全側への移行とは区別する。

理由

正答のエは、不具合の箇所を含む分割可能な部分を切り離し、残りの部分で処理を続ける内容です。障害の影響を限定し、利用可能な範囲で処理を継続する点がフォールバックの要点となる。

比較

アは予備サイトを用いた復旧、イは他サーバへの切替えと切戻し、ウは危害を防ぐ安全側への移行を表します。それぞれフォールバックとは異なる信頼性設計の考え方です。

選択肢ア

これは不正解だよ。あらかじめ確保した予備サイトへ機器や媒体を持ち込み、サーバを復元して業務を再開する内容は、障害発生中に処理を別の形で継続するフォールバックではなく、予備環境を用いた復旧や災害対策を説明している。

選択肢イ

これは不正解だよ。他のサーバへ処理を引き継ぐ部分は障害時の切替えであり、回復後に元へ戻す部分は切戻しの説明である。この選択肢は、故障部分を切り離して残りの部分で処理を続けるフォールバックの定義とは異なる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。人間の操作ミスや故障が起きても危害や損害を与えないようにするのは、安全側に移行するフェールセーフの考え方である。処理可能な部分を残して業務を続けるフォールバックそのものを説明していない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。不具合の箇所を含む分割可能な部分を切り離し、残りの部分で処理を続行するのは、障害の影響を局所化してサービスを継続するフォールバックの説明である。全面停止や復旧完了を待たず、利用可能な範囲で動作を保つ点が要点である。

学習のポイント

信頼性設計の用語を、障害後の処理継続方法の違いで整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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