SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ
平成21年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅰ 問7
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アOSSとともに頒布される,ほかのソフトウェアのソースコードも公開しなければならない。
- イOSSを再頒布する場合は,無料にしなければならない。
- ウ営利目的の企業での使用や,研究分野での使用も許可される。
- エソースコードを改変した場合の再頒布条件に,制約があってはならない。
解き方のヒントを見る
OSSの性質を整理する視点
OSSに関する設問では、用語の印象だけで判断せず、問われている対象と前提を切り分け、説明がどの範囲で成り立つかを確認しながら各記述を読み比べます。その際、断定の強さや条件の有無にも注目します。
この問題で問われていること
一つの観点として、記述が示す内容と、その記述が成立するための前提条件が対応しているかを確認してください。目的や利用場面を勝手に補わず、文中の条件に沿って範囲を見極めることが大切です。
視点
性質を判断する際は、まず文章が何について述べているかを区切り、その主張がどの条件・範囲に結び付いているかを確認します。一般論と個別の前提を混ぜず、書かれている内容同士の対応を丁寧に見ます。
確認ポイント
- 記述の主語と、説明の対象がずれていないか
- 成立条件や適用範囲が、文中で明示された内容と合っているか
- 断定の強さを必要以上に広げず、書かれた前提だけで比較できるか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
OSIが定義するOSSは、ソースコードの利用・改変・再頒布を認めるライセンスに基づくソフトウェアであり、利用目的を営利か非営利かで限定しない点が重要です。
理由
OSIのオープンソースの定義では、ライセンスによって特定の利用分野や利用者を差別的に制限してはならない。そのため、営利企業での利用や研究目的での利用も認められる。
比較
OSSは必ず無料で再頒布するものではなく、一定の条件を付けた再頒布も認められる。したがって、関連しないソフトウェアのソースコードまで公開する義務や、改変後の再頒布条件を一切認めないという理解は誤りです。
選択肢ア
これは不正解だよ。OSSのライセンスが公開を求める対象は、通常そのOSS自身のソースコードや利用条件であり、同時に配布する無関係なソフトウェアのソースコードまで一律に公開させる性質ではない。この文は公開範囲を過大にしている。
選択肢イ
これは不正解だよ。OSSは自由に利用・改変・再頒布できることを重視するが、再頒布時に必ず無料にすることまでは要求しない。配布に料金を設定できる場合もあるため、「無料にしなければならない」とする点が誤りである。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。OSIのオープンソースの定義では、ライセンスは特定の個人・集団・利用分野に対して差別的な制限を設けてはならず、商用利用や研究目的の利用も認められる。したがって、この記述がOSSの性質に合致する。
選択肢エ
これは不正解だよ。オープンソースでは、改変・再頒布に条件を付けること自体が一切禁止されているわけではない。ライセンス表示の保持や一定条件での再頒布など、定義に適合する条件は認められるため、制約を全面否定する点が誤りである。
学習のポイント
OSSは無料であることではなく、ライセンス上の自由と制約の範囲で判断する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問7(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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