SAシステムアーキテクト試験 午後Ⅱ
平成30年度秋期 システムアーキテクト 午後Ⅱ 問1
事例を読んで設問の答えを考えてから、解説のポイントとIPA公式の解答例・採点講評で確認しましょう。
問題
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検討の目的を軸に情報を整理する
検討を始めるときは、業務で何を達成したいのかという目的に立ち返りましょう。与えられた情報をその目的との関係から捉え、一般的な印象や知識だけで判断を急がず、目的を確かめながら考えることが大切です。
この問題で問われていること
着目するのは、検討している内容が、示された業務の目的とどのようにつながるかという点です。まず目的を自分の言葉で短く整理し、その理解を手掛かりに、与えられた情報の意味を落ち着いて捉え直しましょう。
視点
業務の目的は、検討内容の意味を考える際のよりどころになります。目的を短い言葉で整理し、与えられた情報とのつながりを確認してみましょう。
確認ポイント
- 業務で達成したい目的を短く整理できているか
- 整理した目的は、与えられた情報に基づいているか
- 検討内容とその目的とのつながりを意識しているか
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解説
本問は、業務からのニーズを分析して提供情報を具体化する過程と、必要なデータの不足などに対応する工夫を、自らの経験に基づいて論述する問題です。業務上の目的、分析結果、提供情報、課題への対応を一貫して説明することが要点です。
問題の全体像
業務からのニーズに応えるため、データを活用してどのような情報を提供するかを検討した経験を論述する問題です。問題文のスーパーの例では、「宣伝効果を最大にしたい」というニーズを、効果的な宣伝媒体を絞り込むための情報が必要だと分析しています。その上で、対象顧客層への宣伝の到達度合いと、効果が表れるタイミング・期間を捉えるため、男女別・年齢層別の購入者割合の時間的な推移を提供するとしています。添付の公式資料にあるのは固定的な答案例ではなく出題趣旨であり、要求の分析能力と課題への対応能力などを評価すると説明されています。採点講評では、業務からの漠然としたニーズを分析して具体化する能力と、業務・システムの両面からの視点が重要とされています。設問アで経験の背景、設問イで分析と検討、設問ウで課題と工夫をつなげて説明します。
設問ア
問題文の「あなたが携わった」「ニーズのあった業務の概要及びニーズの内容」「関連する情報システムの概要」に着目します。800字以内で、対象業務は何か、業務からどのようなニーズがあったか、関連システムはどのようなものか、データを活用してどのような情報を提供したかをまとめます。システムの説明は、後続設問で扱うデータと情報提供の仕組みが理解できる範囲に絞ります。出題趣旨では、求められたニーズや提供した情報について具体的に論述することが求められています。採点講評では、情報提供のニーズではなく機能追加だけを論じた答案や、業務からのニーズではなくシステム開発の一環としての情報提供を論じた答案が問題として挙げられています。そのため、業務上の目的と情報提供との関係を明確にし、設問イの分析につながる背景を示すことが大切です。
設問イ
問題文の「ニーズをどのように分析し」「どのような情報の提供を検討したか」に着目します。800字以上1、600字以内で、設問アのニーズについて、分析の過程、分析結果、提供情報の検討内容と選定理由を具体的に述べます。問題文の例では、「宣伝効果を最大にしたい」というニーズから、宣伝媒体を絞り込むための情報が必要だと分析し、対象顧客層への到達度合いと効果のタイミング・期間を測る観点を導いています。その検討が、男女別・年齢層別の購入者割合を宣伝後の時間経過に沿って示す情報につながっています。自分の事例でも、業務で必要な判断と、その判断に役立つ情報を結び付け、なぜその情報を選んだかを説明します。採点講評では、分析を伴わず求められた情報をそのまま提供しただけの論述が問題視されています。また、実施した理由や検討の経緯が読み取れることも重視されています。単に提供情報を列挙するのではなく、業務ニーズから提供情報を具体化した過程を示しましょう。
設問ウ
問題文の「設問イで述べた検討で」「どのような課題があったか」「どのような工夫をしたか」に着目します。600字以上1、200字以内で、設問イの情報を提供する際に生じた課題、その課題が情報提供に与える支障、対応の工夫とその理由を、課題ごとに結び付けて説明します。公式の出題趣旨では、算出元のデータが企業内にないなどの課題と、それに対応する工夫が示されています。問題文の具体例は、来店者数のデータがないことと、年齢層が未入力のケースがあることです。対応として、発行したレシート数に一定の数値を乗じた値を来店者数とみなす方法と、年齢層が未入力のデータを年齢層不明として分類する方法が挙げられています。これらは問題文の例なので、自分の経験で実際に生じた課題と工夫を記述します。採点講評では、情報提供に際しての課題にどのような工夫で対応したかについて、具体的な論述が期待されています。工夫を挙げるだけでなく、なぜその対応を採ったかが読み取れる説明にします。
学習のポイント
求められた情報をそのまま提供する説明にとどまらず、業務ニーズを分析し、提供情報を選定した理由と検討経緯を具体的に書く練習をしましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 システムアーキテクト試験 午後Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例 / 採点講評)
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