SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成30年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問18
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アTCP/IP の上位層として作られた規格である。
- イ接続形態は,スイッチを用いたn対n接続に限られる。
- ウ伝送媒体には電気ケーブル又は光ケーブルを用いることができる。
- エ物理層としてパラレルSCSIを用いることができる。
解き方のヒントを見る
条件と評価の対応を確かめる
技術に関する内容を検討するときは、その内容がどの条件を前提にしているかに注目しましょう。用語の印象だけで判断せず、前提と評価の対応を整理すると、自分が何を確認すべきかを見通しやすくなります。
この問題で問われていること
今回の学習では、扱われている内容と、その判断が成り立つ前提とのつながりに焦点を当ててください。自分で補った条件を混ぜていないかを意識し、示されている範囲の中で意味を捉える姿勢が大切です。
視点
ある技術についての評価は、前提となる条件と結び付けて考えると整理しやすくなります。内容を捉えるときは、示された条件と自分の想定を分けておきましょう。
確認ポイント
- 判断の前提となる条件を意識しているか
- 自分の想定を与えられた条件に加えていないか
- 条件が示す範囲を越えて解釈していないか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
正解はウです。FCの物理層に当たるFC-0では、電気ケーブルと光ケーブルの双方が規定されています。FC独自の階層構造、接続形態、上位で運ぶSCSIとの関係を区別すると、各記述を判断できます。
理由
ウが適切です。FCはシリアル伝送を行う規格であり、物理層に当たるFC-0では電気ケーブルと光ケーブルの双方を規定しています。電気ケーブルでは電気信号、光ケーブルでは光信号を使います。「ファイバチャネル」という名称でも、伝送媒体は光ケーブルだけに限定されません。
比較
アは、FCが独自の階層FC-0〜FC-4を持ち、TCP/IPの上位層として作られた規格ではないため誤りです。IPをFC上で運ぶこともできます。イは、スイッチを用いるファブリック接続のほか、ポイントツーポイント接続やアービトレーテッドループもあるため誤りです。エは、FCの物理層が独自のシリアル伝送規格であり、SCSIはFC上で運ばれる上位プロトコルとして扱われるため誤りです。パラレルSCSIの物理層を使うわけではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。FCは独自の階層構造(FC-0〜FC-4)を持ち、TCP/IPの上位層として作られた規格ではありません。むしろIPをFC上で運ぶこともできます。TCP/IP上でSCSIを運ぶiSCSIとは、階層の位置付けが異なります。
選択肢イ
これは不正解だよ。接続形態には、スイッチを用いるファブリック接続のほか、機器同士を直接結ぶポイントツーポイント接続や、機器を環状に接続するアービトレーテッドループもあります。そのため、スイッチを用いたn対n接続に限られるという記述は誤りです。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。FCの物理層に当たるFC-0では、電気ケーブルと光ケーブルの双方が伝送媒体として規定されています。電気ケーブルでは電気信号、光ケーブルでは光信号でデータを伝送するため、名称に「ファイバ」とあっても光ケーブルだけに限定されません。
選択肢エ
これは不正解だよ。FCの物理層は、FC-0などで定めるシリアル伝送の規格に基づきます。SCSIはFCの上で運べる上位プロトコルであり、パラレルSCSIの物理的な接続方式を使うという意味ではありません。SCSIのコマンドを運ぶことと、その物理層を採用することは別です。
学習のポイント
FCの伝送媒体と接続形態を整理し、物理層の規格と上位で運ぶプロトコルの違いを理解しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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