SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成30年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問14
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アシステムのライフサイクルの全期間を通して,どの工程でどの関係者が参画するのかを明確にする。
- イ抽出された要件を確認して,矛盾点や曖昧な点をなくし,一貫性がある要件の集合として整理する。
- ウ矛盾した要件,実現不可能な要件などの問題点に対する解決方法を利害関係者に説明し,合意を得る。
- エ利害関係者から要件を漏れなく引き出し,制約条件や運用シナリオなどを明らかにする。
解き方のヒントを見る
目的と作業内容を照合する視点
活動名や用語の記憶だけに頼らず、各説明で示される目的と作業内容がどのような関係にあるかを読み取ることに集中しましょう。文の主語や順番より、作業が目的に沿っているかを丁寧に確かめます。
この問題で問われていること
選択肢を読むときは、まず活動の目的を短く言い換え、次に記された作業内容がその目的に対応しているかだけを確認してください。名称の印象や知識の連想ではなく、両者のつながりを一組ずつ見ます。
視点
学習では、活動ごとに目的と作業内容を二列に分けてメモし、片方だけを暗記せず、説明の中で両者が自然に結び付いているかを確認する練習をします。
確認ポイント
- 活動が目指す目的を、短い言葉で整理できているか。
- 記載された作業内容を、目的との関係で読めているか。
- 目的と作業の対応を、名称の印象に頼らず本文全体で確かめているか。
正解と解説を見る
正解
エ
解説
要件の識別は、利害関係者の要求を具体的な要件として漏れなく引き出し、制約条件や運用シナリオなども明らかにする活動です。ほかの選択肢は、関係者の識別、要件の評価、要件の合意に対応する。
理由
要件の識別では、利害関係者から必要な要件を漏れなく引き出し、制約条件や運用シナリオなど、要件に関係する事項を明らかにする。したがって、要件を収集・明確化する作業が該当する。
比較
選択肢は、関係者の参画範囲を定める作業、抽出済み要件の矛盾や曖昧さを整理する作業、問題の解決方法を説明して合意を得る作業に分かれる。これらは要件の識別とは別の活動内容です。
選択肢ア
これは不正解だよ。システムのライフサイクルを通じて、どの工程にどの関係者が参画するかを明確にする作業は、利害関係者を識別する内容である。要件そのものを利害関係者から引き出す「要件の識別」の作業ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。抽出された要件の矛盾や曖昧さをなくし、一貫性のある要件集合として整理する作業は、既に得た要件を確認・評価する内容である。利害関係者から要件を引き出す作業とは異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。矛盾した要件や実現不可能な要件への解決方法を利害関係者に説明し、合意を得る作業は、要件について関係者の合意を形成する内容である。要件を識別する作業ではない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。利害関係者から要件を漏れなく引き出し、制約条件や運用シナリオなどを明らかにする作業は、要件を識別する活動の内容に合致する。要求の収集対象と周辺条件を明確にしている点が根拠である。
学習のポイント
要件定義プロセスの活動名と、そこで実施する作業内容の対応関係を整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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