SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成30年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問1
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アある問題に対して起こり得る全ての条件と,それに対する動作の関係を表形式で表現したものである。
- イ各機能が,どのエンティティに対して,どのような操作をするかを一覧化したものであり,操作の種類には生成,参照,更新及び削除がある。
- ウシステムやソフトウェアを構成する機能(又はプロセス)と入出力データとの関係を記述したものであり,データの流れを明確にすることができる。
- エデータをエンティティ,関連及び属性の三つの構成要素でモデル化したものであり,業務で扱うエンティティの相互関係を示すことができる。
解き方のヒントを見る
分析表が答える問いを見極める
システム設計で使う分析表は、それぞれ特定の問いに答えるために作られます。表の名称や見た目より先に、その表で何と何の関係を整理し、設計のどの判断に役立てるのかという目的に着目して検討しましょう。
この問題で問われていること
問われているのは、分析表という道具の目的と、その表に記録される内容との対応です。目的を「何を明らかにするための表か」と一文で言えるかを確かめ、記録内容がその目的に合っているかを照らし合わせる姿勢が大切です。
視点
分析表は、設計者が抱える疑問を整理し、検討漏れや矛盾を見つけやすくするための道具です。目的と記入内容は一対の関係にあります。「この表を完成させると何が分かるのか」を自分の言葉で説明できるかが、理解できているかの目安になります。
確認ポイント
- それぞれの分析表について、完成すると何が分かるのかを一文で言えるか
- 表に記入される項目が、その目的を達成するために必要な情報になっているか
- 目的と内容の組合せが、別の分析表の目的とすり替わっていないか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
CRUDマトリックスは、各機能が各エンティティに対して行う生成・参照・更新・削除の関係を一覧化するものです。
理由
CRUDマトリックスのCRUDは、生成、参照、更新、削除を表します。機能とエンティティの交点に、各機能がどの操作を行うかを整理する。したがって、機能とエンティティへの操作を一覧化する説明が該当する。
比較
アは条件と動作の組合せを表すデシジョンテーブル、ウは機能やプロセスと入出力データの関係を表すDFD、エはエンティティ・関連・属性でデータ構造を表すERモデルの説明です。
選択肢ア
これは不正解だよ。条件と、それに応じた動作の関係を表形式で整理するものは、デシジョンテーブルの説明である。CRUDマトリックスは、問題に対する全条件の組合せではなく、機能とエンティティに対するデータ操作の対応を整理する。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。CRUDマトリックスは、各機能がどのエンティティに対してどの操作を行うかを一覧化する。操作は生成、参照、更新、削除に分類され、これらの頭文字がCRUDを構成しているため、設問の説明と一致する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。機能またはプロセスと入出力データの関係を示し、データの流れを明確にするものは、データフローダイアグラム(DFD)である。CRUDマトリックスは、データの流れではなく、機能とエンティティへの操作を整理する。
選択肢エ
これは不正解だよ。データをエンティティ、関連、属性の三つの構成要素でモデル化し、エンティティ間の相互関係を示すものは、ERモデルである。CRUDマトリックスはデータ構造のモデルではなく、機能ごとのデータ操作を表す。
学習のポイント
CRUD、DFD、ERモデル、デシジョンテーブルの目的を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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