SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成26年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問8
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アソフトウェアに障害が発生してから 1 時間以内に,利用者が使用できること
- イ利用者が使用したい機能の改善を,1 週間以内に実装できること
- ウ利用者が使用したい機能を,100 %提供できていること
- エ利用者が使用したいソフトウェアの使用方法を,1 時間以内に習得できること
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指標が測る対象と品質特性の対応
目標設定例に含まれる指標が、ソフトウェアのどの側面を測ろうとしているのかを言葉で捉え直し、問題で問われている品質特性の意味と照らし合わせることが検討の中心です。数値の大小より測定対象に注目しましょう。
この問題で問われていること
各目標設定例について「何を数えたり測ったりしているのか」「その結果が良いとき利用者や運用者は何が良くなったと感じるのか」を自分の言葉で言い換え、問われている品質特性の定義とずれていないかを確かめる観点に絞って考えます。
視点
品質モデルでは、ソフトウェアの品質をいくつかの特性に分け、それぞれに定義を与えています。評価指標は、その定義を数値で確かめるための手段です。比率・時間・件数といった数値の形式は、異なる特性の指標でも共通して使われることがあります。そのため、単位や数値の見た目ではなく、指標が観測している対象や出来事が、問われている特性の定義と対応しているかを基準に整理すると判断しやすくなります。
確認ポイント
- 問われている品質特性の定義を、自分の言葉で一文にまとめられるか確認する
- それぞれの目標設定例で、指標が何を観測しているか(誰の、どのような状態や出来事か)を特定する
- 単位や数値の形式ではなく、観測対象と品質特性の定義が一致しているかで判断する
正解と解説を見る
正解
エ
解説
使用性を評価する目標は、利用者がソフトウェアをどの程度容易に理解し、操作し、目的を達成できるかを具体的な達成基準として表す。
理由
使用性は、利用者がソフトウェアの使用方法を理解し、操作できるようになるまでの容易さに関する品質特性です。したがって、利用者の習得時間など、使用時の行為を測定できる目標が適切です。
比較
障害からの復旧時間は回復や可用性、改善を実装する期間は保守性、必要な機能を提供できる割合は機能の充足性に関する目標であり、使用性とは評価対象が異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。障害発生後にどれだけ早く利用可能な状態へ戻せるかという目標は、利用者が使用方法を理解・習得しやすいかではなく、障害からの回復や可用性に関する評価を表す。したがって、使用性の指標の目標設定例には当たらない。
選択肢イ
これは不正解だよ。利用者が望む機能の改善を1週間以内に実装できるかは、開発側の変更対応の速さや保守性に関する目標である。利用者がソフトウェアを理解して操作を習得しやすいかという使用性の評価を直接示していない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。利用者が使用したい機能を100%提供できることは、必要な機能をどれだけそろえているかという機能の充足性に関する目標である。利用者が操作方法を理解し、使い始めるまでの容易さを測る使用性の目標とは対象が異なる。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。利用者が使用方法を1時間以内に習得できることは、ソフトウェアを理解して操作できるようになるまでの容易さを、時間という測定可能な基準で表している。これは使用性を評価する目標設定の例である。
学習のポイント
品質特性の名称と、目標文が測っている対象を対応付けて読む。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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