SAシステムアーキテクト試験 午後Ⅱ
平成24年度秋期 システムアーキテクト 午後Ⅱ 問1
事例を読んで設問の答えを考えてから、解説のポイントとIPA公式の解答例・採点講評で確認しましょう。
問題
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業務変化に備えた判断の根拠を整理
自身が携わった業務変化への備えを振り返り、ソフトウェア構造について判断した根拠に注目しましょう。当時の認識と実施後の振り返りを区別し、設問で求められる説明につながる経験を整理します。
この問題で問われていること
設問の各観点に対し、当時のどの認識が判断の根拠になったかを、自身の経験からたどってください。設計、課題への対応、評価を述べる際も、その根拠とのつながりを確認すると、説明の筋道を整理できます。
視点
判断の根拠とは、その時点でなぜそう考えたかを説明する手掛かりです。自身の経験を振り返り、業務変化への見通しが判断にどう関わったかを整理すると、設計や課題対応、評価の説明をつなげやすくなります。
確認ポイント
- 業務変化への見通しを、判断の根拠として説明できているか。
- 設計や課題への対応を、その根拠と結び付けて述べているか。
- 評価の記述でも、当時の判断の根拠を振り返っているか。
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解説
自身の経験に基づき、対象業務の特徴、想定した業務変化とその影響、変更範囲を抑える具体的な構造設計を一貫して説明する問題です。設計によって引換えに生じた課題への工夫と、構造の評価まで論述することが求められます。
問題の全体像
企業を取り巻く環境の変化に伴い、業務も変化するため、情報システムには容易に機能を変更できる柔軟なソフトウェア構造が求められます。本問は、与えられた個別事例を分析する形式ではなく、自身が設計に携わった業務と経験を基に論述する問題です。添付の公式資料に示されているのは解答例ではなく出題趣旨であり、業務変化を見込んだ具体的な構造設計、その設計によって引換えに生じた課題への工夫、構造に対する評価を通じて設計能力を評価すると説明されています。設問アで対象業務を示し、設問イで変化と設計の関係を説明し、設問ウで課題への対応と評価を述べる流れを作ります。
設問ア
着目するのは「対象業務の概要及び特徴」です。800字以内で、誰が何を行う業務なのか、主な業務の流れ、設計上考慮すべき特徴を説明します。後続の設問で業務変化や構造設計を説明できるよう、その背景となる業務上の事情を押さえます。採点講評では、対象業務を問われているのにプロジェクトの概要やシステムの概要を述べた論述が指摘されています。自身の役割やシステムの説明は必要な範囲にとどめ、対象業務の内容と特徴を中心に書くことが重要です。
設問イ
「どのような業務の変化を想定したか」と「どのようなソフトウェア構造を設計したか」を対応させ、800字以上1、600字以内で説明します。想定した変化、その変化によってシステムが受ける影響、具体的な構造設計、システム全体を大きく作り直さずに対応できる理由の順に整理すると、因果関係を示せます。採点講評では、「業務変化によってシステムが受ける影響」「ソフトウェア構造の面からの設計」「業務変化に対応できる理由」の三つを関連付けることが期待されています。単に「柔軟性を持たせた」と書かず、分離・分割した処理や依存関係、変更が及ぶ部分を具体化します。また、設定値のテーブル化などの汎用化や、商品の種類の増加など当初から考慮すべき要件・データ量の変化だけに終始しないよう注意します。問題文の設計例は、自身の経験に即して必要なものを説明するための参考です。
設問ウ
着目するのは、設問イの構造設計で「生じた課題」、対応のために「重要と考えて工夫した内容」、及び「システムアーキテクトとしての評価」です。600字以上1、200字以内で、採用した構造が課題を生む理由、業務への影響、重視した点と具体的な対策、設計の評価をつなげて書きます。問題文には処理時間の増大への並行処理や、整合性確保のための排他制御が例示されていますが、自身の設計で生じた課題に即して説明する必要があります。出題趣旨では、柔軟な構造を採用することによって引換えに生じた課題への工夫と、その構造の評価が求められています。評価では、想定した業務変化に対して変更範囲を抑えられる理由と、課題への対策の効果や残る制約を示します。採点講評では、問題文の引用や例示と一般論の組合せだけでは具体性が不足すると指摘されているため、自身の設計判断を中心に論述します。
学習のポイント
業務変化の影響、構造設計、対応できる理由を関連付け、設計に伴う課題と工夫を具体的に説明する力を養います。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 システムアーキテクト試験 午後Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例 / 採点講評)
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