PMプロジェクトマネージャ試験 午後Ⅱ
令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ 午後Ⅱ 問1
事例を読んで設問の答えを考えてから、解説のポイントとIPA公式の解答例・採点講評で確認しましょう。
問題
解き方のヒントを見る
判断を支える根拠を確かめる
考えをまとめる際は、判断を支える根拠が何かに注目しましょう。印象や経験から補った内容と、与えられた情報から確かめられる内容を区別し、判断の理由を自分の言葉で整理することが手掛かりになります。
この問題で問われていること
この問題では、判断の理由として使おうとしている情報が、その判断を支える根拠になっているかを意識してください。自分の思い込みを根拠に混ぜていないか立ち止まり、理由と根拠のつながりを確かめましょう。
視点
根拠とは、判断の理由を支える情報です。自分の解釈と与えられた情報を区別して整理すると、理由をどの情報に結び付けたのか確かめやすくなります。
確認ポイント
- 判断の理由に使った情報を指し示せるか
- 与えられた情報に自分の想像を加えていないか
- その情報と判断の理由とのつながりを説明できるか
正解と解説を見る
解説
自身が携わったプロジェクトについて、人間的側面の背景から想定した不健全な状態、目指す健全な状態と育成計画、実行中の問題への対応と成果を一貫して論述します。出題趣旨と採点講評では、具体的な工夫とマネジメントの視点が重視されています。
問題の全体像
本問には固定された事例がなく、「あなたの経験と考えに基づいて」システム開発プロジェクトのチーム育成を論述します。問題文は、慣習や価値観の違い、急なメンバー交代などを背景に、協力する姿勢や一体感が失われ、目標達成が危ぶまれる状況を示しています。これらは例示であり、自身が携わったプロジェクトで想定した状態と背景を具体的に述べます。添付の公式資料は答案例ではなく出題趣旨であり、人間的側面に着目した育成計画と実行過程の行動を、工夫を含めて説明することを求めています。採点講評では、コミュニケーションの改善にとどまる論述や、マネジメントの視点を欠いた手法の説明が指摘されています。背景と目標への影響を分析し、育成の狙い、計画、実行中の対応、成果を結び付けることが重要です。
設問ア
着目するのは、「プロジェクトの目標」「想定された不健全な状態」「その状態を引き起こすと考えた人間的側面での背景や事象」の三点です。400字以上800字以内で、プロジェクトと自分の立場を簡潔に示し、目標、不健全な状態、その背景を説明します。目標は、後の設問で成果との関係を説明できる程度に具体化します。不健全な状態は「チームワークが悪い」といった抽象的な表現で済ませず、どのような意思や姿勢、議論の状態を想定したのかを書きます。さらに、その状態がなぜ目標達成を危うくするのかをつなげます。背景と状態を区別し、自身の経験と考えに基づいて因果関係を説明することが、出題趣旨の求める育成計画の必要性につながります。この段階で想定した状態を、既に発生していた事実として無理に書く必要はありません。
設問イ
着目するのは、設問アの状態を避けるために「目指した健全な状態とその理由」、人間的側面に着目した「育成計画」、そして「あなたが工夫したこと」です。800字以上1、600字以内で、まず協力による問題解決や意思決定、建設的な対立の解消、信頼関係や士気などについて、目指した状態を具体化します。その状態が設問アの背景や目標に照らしてなぜ必要なのかを説明し、育成の対象、取組内容、実施時期や役割、到達状況の確認方法などを、実際の計画に沿って記述します。工夫は、一般的な手法の紹介ではなく、チームの事情を踏まえて自分が調整した点と、その狙いを示します。採点講評では、技術的側面だけに着目した計画や、コミュニケーションの改善にとどまり育成計画になっていない論述が指摘されています。会議や面談を取り上げる場合も、それを通じてどのような姿勢や関係を育て、目指す状態に近づける計画だったのかまで説明することが大切です。
設問ウ
着目するのは、「育成計画を実行した過程で発生した問題と解決策」と、「実行結果がプロジェクトの目標達成にどのように貢献したか」です。600字以上1、200字以内で、設問イの計画を実行する中で何が問題になったのか、どう把握し、原因をどう分析したのかを示し、自分が策定・実行した解決策とその効果を説明します。設問アで想定した不健全な状態を繰り返すだけでなく、計画の実行過程で生じた問題として具体化します。採点講評では、QCDや勤務実績などの定量的な情報、会議や面談時の定性的な情報によって評価・改善した取組が具体的に論述されていたと述べられています。自身の経験に応じた情報を用いて、協力する姿勢や信頼関係などがどう変化したかを説明し、その変化が品質、納期など設問アで掲げた目標にどう貢献したかを結び付けます。活動を実施したという報告だけで終わらず、育成の成果と目標への貢献を示すことが重要です。
学習のポイント
技術教育や連絡方法の改善だけに終わらず、動機付けや協働する姿勢を育てる計画と、その評価・改善を具体的に説明する力を養います。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午後Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例 / 採点講評)
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