PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問20
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア新しい業務の在り方や運用に関わる業務手順,入出力情報,組織,責任,権限,業務上の制約などの項目
- イ新しい業務の遂行に必要なアプリケーションシステムに関わる利用者の作業,システム機能の実現範囲,機能間の情報の流れなどの項目
- ウ経営戦略や情報戦略に関わる経営上のニーズ,システム化・システム改善を必要とする業務上の課題,求められる成果・目標などの項目
- エシステム基盤に関わる可用性,性能,拡張性,運用性,保守性,移行性などの項目
解き方のヒントを見る
要件を捉える前提に注目する
要件について考えるときは、記述の中の単語だけで判断せず、その要件が置かれている前提に注目しましょう。誰が、どのような場面を想定しているのかを整理し、書かれている範囲で意味を捉えることが大切です。
この問題で問われていること
この分野では、要件の分類名から内容を決めつけず、対象となる場面の前提を確かめる視点が役立ちます。明示された条件と自分が補った想定を混同していないかを振り返り、記述の意味を落ち着いて捉えましょう。
視点
要件は、前提となる場面と結び付けて意味を捉えることが大切です。普段の経験から条件を足すと、記述とは異なる意味で受け取ることがあります。まずは、明示された前提と自分の想定を分けて整理しましょう。
確認ポイント
- 判断の前提を、明示された内容から捉えているか
- 普段の経験から、書かれていない条件を補っていないか
- 自分の想定を、与えられた前提と混同していないか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
正解はエです。可用性、性能、拡張性、運用性、保守性、移行性は、システム基盤に求める品質や特性を定める非機能要件です。アは業務要件、イは機能要件、ウはビジネス要件に分類されます。
理由
非機能要件は、システムに求められる品質や特性などを定めます。エに示された可用性、性能、拡張性、運用性、保守性、移行性は、いずれもシステム基盤に関する非機能要件の項目です。例えば、可用性は必要なときにシステムを利用できる性質、保守性は修正や維持管理のしやすさに関わります。
比較
アは、新しい業務の手順や組織、責任、権限などを定める業務要件です。イは、利用者の作業、システム機能の実現範囲、機能間の情報の流れなどを定める機能要件です。ウは、経営上のニーズ、システム化・システム改善を必要とする業務上の課題、求められる成果・目標を示すビジネス要件であり、業務要件や機能要件とは別の区分です。エは、システム基盤の品質や特性を定める非機能要件です。
選択肢ア
これは不正解だよ。業務手順、入出力情報、組織、責任、権限、業務上の制約は、新しい業務をどのような体制や手順で遂行するかを定める業務要件です。選択肢全体が業務の在り方や運用を対象としており、システム基盤に求める非機能要件とは区分が異なります。
選択肢イ
これは不正解だよ。利用者の作業、システム機能の実現範囲、機能間の情報の流れは、アプリケーションシステムが何を行い、どこまで実現するかを定める機能要件です。新しい業務の遂行に必要な機能を具体化する内容であり、システム基盤の品質や特性を定める非機能要件ではありません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。経営上のニーズ、システム化・システム改善を必要とする業務上の課題、求められる成果・目標は、システム化の目的を定めるビジネス要件です。業務手順を定める業務要件や、機能の実現範囲を定める機能要件とも別の区分であり、非機能要件には該当しません。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。可用性、性能、拡張性、運用性、保守性、移行性は、システム基盤に求められる品質や特性を定める非機能要件です。例えば、可用性はシステムを必要なときに利用できる性質、性能は処理能力などに関わります。選択肢に列挙された項目は、この非機能要件に当たります。
学習のポイント
ビジネス要件、業務要件、機能要件、非機能要件を、それぞれ何を定める要件かという観点で区別しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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