PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問15

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

スクラムを適用している開発において,スプリントの途中で開発チームだけの判断で変更できるものはどれか。

選択肢

  1. ア
    スプリントゴール
  2. イ
    スプリントバックログ
  3. ウ
    品質
  4. エ
    プロダクトバックログ
解き方のヒントを見る

判断の対象と範囲をそろえる

この分野を学ぶときは、変更という言葉だけで判断せず、何を対象にした話なのかという範囲に注目しましょう。同じ言葉でも対象が違えば、確認すべき前提が変わる可能性があります。

この問題で問われていること

考える際は、変更の対象として明示されている内容と、自分が補っている内容を分けて捉えましょう。対象の範囲を途中で広げたり狭めたりしていないかを確かめ、与えられた条件の範囲で整理することが大切です。

視点

まず、扱われている対象の範囲を自分の言葉で短く整理します。その整理に、示されていない対象や条件を加えていないかを振り返りましょう。

確認ポイント

  • 何が検討の対象なのかを捉えているか
  • 対象の範囲を自分の思い込みで補っていないか
  • 考える途中で対象の範囲が変わっていないか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

正解はイのスプリントバックログです。開発チームは、スプリントゴールの達成に向けて作業計画を更新できます。一方、ゴールを危うくする変更や品質の低下は認められず、プロダクトバックログの管理責任はプロダクトオーナーにあります。

スプリントバックログを変更できる理由

スプリントバックログは、スプリントゴール、選択したプロダクトバックログ項目、それらを完成させるための計画から成ります。開発チームが管理する作業計画なので、進捗や新たな知見に応じて更新できます。ただし、選択した仕事の範囲を調整する場合は、プロダクトオーナーと協議します。

他の選択肢との比較

スプリント中は、スプリントゴールを危うくする変更を行わず、品質を下げません。関係者の合意があればこれらの原則を外せるわけではありません。ゴールが意味を失った場合、スプリントを中止できるのはプロダクトオーナーです。また、プロダクトバックログの管理責任もプロダクトオーナーが持ちます。

選択肢ア

これは不正解だよ。スプリントゴールは、そのスプリントで達成する目的です。スプリント中は、ゴールを危うくする変更を行いません。関係者と調整すれば途中で変更できるという扱いではなく、ゴールが意味を失った場合はプロダクトオーナーがスプリントを中止できます。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。スプリントバックログは、スプリントゴールを達成するための開発チームの作業計画です。開発チームは、進捗や新たな知見に応じて作業の内容や進め方を更新できます。ただし、選択した仕事の範囲の調整が必要な場合は、プロダクトオーナーと協議します。

選択肢ウ

これは不正解だよ。スクラムでは、スプリント中に品質を下げないことが原則です。これは開発チームの判断権限だけの問題ではなく、他の役割が合意しても品質を下げてよいという意味にはなりません。進捗に合わせて作業計画を見直すことと、品質を下げることを区別しましょう。

選択肢エ

これは不正解だよ。プロダクトバックログの管理に責任を持つのは、プロダクトオーナーです。開発チームは見積りなどに関わりますが、プロダクトバックログ全体をチームだけの判断で変更できるわけではありません。管理作業を他者に委ねても、責任はプロダクトオーナーに残ります。

学習のポイント

作業計画を更新する権限と、スプリント中に守る原則、各役割の管理責任を整理しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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