PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問10

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)によれば,プロセス“リスクの特定”及びプロセス“リスクの評価”は,どのプロセス群に属するか。

選択肢

  1. ア
    管理
  2. イ
    計画
  3. ウ
    実行
  4. エ
    終結
解き方のヒントを見る

リスク系プロセスの所属を見極める視点

リスクに関わるプロセスは名称が似ているため、名前の印象だけで判断すると取り違えやすい分野です。各プロセスがプロジェクトの流れのどの時点で、何のために行われるのかを自分の言葉で整理してから考えましょう。

この問題で問われていること

問われているのは、個々のリスク関連プロセスが規格上どのプロセス群に位置付けられているかの区別です。プロセスの成果物が何か、そしてそれがプロジェクトの進行に対してどんな役割を果たすかという一点に着目して検討してください。

視点

プロセス群は、作業を行う順番そのものではなく、マネジメント上の役割でプロセスをまとめた分類です。同じ対象(リスク)を扱うプロセスでも、役割が異なれば異なる群に属し得ます。まず各プロセスのインプットとアウトプットを思い出し、そのアウトプットが後続の何に使われるかをたどると、役割の違いが見えてきます。

確認ポイント

  • 各リスク関連プロセスの名称から、そのプロセスが生み出す主な成果物を思い出せるか
  • その成果物がプロジェクトの中で誰に・いつ・何のために使われるかを説明できるか
  • 名称中の語の印象ではなく、各プロセス群が担う役割と照らし合わせて判断しているか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

JIS Q 21500:2018では、「リスクの特定」と「リスクの評価」は、リスクへの対応を検討するための計画プロセス群に分類される。プロセス群は時系列上の段階ではないため、反復して実施される可能性も踏まえて分類を判断する。

理由

JIS Q 21500:2018の分類では、「リスクの特定」及び「リスクの評価」は、計画プロセス群に属する。これは、リスクを把握して分析し、以後の対応を検討するためのプロセスとして整理されているためです。

比較

ここでいうプロセス群は、プロジェクトを時系列で区切ったライフサイクル上の段階ではありません。したがって、リスクの特定や評価は必要に応じて繰り返され得るが、その分類は計画プロセス群として扱われる。

選択肢ア

これは不正解だよ。「管理」はプロジェクトの状況や進捗などを把握し、必要な調整や是正を行う活動に関係するプロセス群である。リスクの特定とリスクの評価そのものは、JIS Q 21500:2018では管理プロセス群ではなく、計画プロセス群に分類される。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。JIS Q 21500:2018では、リスクを把握する「リスクの特定」と、その影響などを検討する「リスクの評価」は、計画プロセス群に分類される。これは実施時期を示すのではなく、標準上のプロセス群の分類に基づく判断である。

選択肢ウ

これは不正解だよ。「実行」は、計画された作業や決定事項を実際に進めることに関係するプロセス群である。一方、リスクの特定と評価は、実行段階だけに限定される活動ではなく、JIS Q 21500:2018では計画プロセス群に分類されている。

選択肢エ

これは不正解だよ。「終結」は、プロジェクトやフェーズを完了させ、成果や記録を整理することに関係するプロセス群である。リスクの特定と評価は終結時の整理に限定されず、JIS Q 21500:2018では計画プロセス群に分類される。

学習のポイント

プロセス群の分類と、プロジェクトライフサイクル上の段階を混同しないこと。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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