PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問8
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア限りある資源とプロジェクトの不確実性とに対応するために,合流バッファとプロジェクトバッファとを設ける。
- イクリティカルパス上の作業に,生産性を向上させるための開発ツールを導入する。
- ウクリティカルパス上の作業に,要員を追加投入する。
- エクリティカルパス上の先行作業が終了する前に後続作業に着手し,双方の作業を並行して実施する。
解き方のヒントを見る
手法の目的から適用例を考える
スケジュール管理手法は名称で覚えるより、その手法が何を達成するために使われるのかという目的の観点で整理すると、具体的な適用例との対応を判断しやすくなります。適用例の記述から目的を読み取ることが鍵です。
この問題で問われていること
問われているのは、各手法の目的と、適用例の場面で実際に達成しようとしていることとが一致しているかどうかです。適用例の中で何が課題となり、どのような結果を得ようとしているのかに注目して対応を検討してください。
視点
スケジュール管理の手法は、それぞれある状況で生じる課題に対処するために考案されています。手法名の字面や似た響きに引きずられないようにしましょう。まず、その手法を使うと何を得たいのかという目的を一文で言い表せるか確認します。次に、適用例の記述についても同様に目的を言い表します。そのうえで両者を照らし合わせると、取り違えを防ぎやすくなります。
確認ポイント
- 各手法を使う目的を自分の言葉で一文にまとめられるか
- 適用例の場面で何を達成しようとしているのかを読み取れているか
- 手法の目的と適用例の目的を照らし合わせたとき食い違いがないか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
正答はア。クリティカルチェーン法は、作業の依存関係に加えて限られた資源と不確実性を考慮し、合流バッファやプロジェクトバッファによって遅延の影響を管理する方法です。
理由
クリティカルチェーン法では、資源の競合を考慮して作業の連鎖を定め、見積もりの不確実性による遅延をバッファで吸収する。合流バッファは非クリティカルな経路からの遅延を、プロジェクトバッファは全体の納期への影響を管理する。
比較
イとウはクリティカルパス上の個別作業を改善・増強する施策であり、クリティカルチェーン法そのものの実施例とはいえない。エは作業を重ねて期間短縮を図る考え方で、資源制約や不確実性をバッファで管理する方法とは異なる。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。限りある資源とプロジェクトの不確実性に対応するため、合流バッファとプロジェクトバッファを設けるという記述である。クリティカルチェーン法は、資源制約を考慮した作業の連鎖と、遅延を吸収するバッファによって納期を管理するため、この実施例と一致する。
選択肢イ
これは不正解だよ。クリティカルパス上の作業に、生産性を向上させるための開発ツールを導入するという内容は、個別作業の効率化に関する施策である。クリティカルチェーン法の特徴である資源制約の考慮や、バッファによる不確実性の管理を示していないため、実施例には当たらない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。クリティカルパス上の作業に要員を追加投入することは、特定作業の期間短縮を狙う対応である。しかし、要員追加だけでは、資源の競合を含めて全体の作業連鎖を管理したり、不確実性による遅延をバッファで吸収したりするクリティカルチェーン法の説明にはならない。
選択肢エ
これは不正解だよ。クリティカルパス上の先行作業が終了する前に後続作業へ着手し、双方を並行して実施するのは、作業の重複によって期間短縮を図る考え方である。これは資源制約と不確実性をバッファで管理するクリティカルチェーン法の実施例とは異なる。
学習のポイント
クリティカルパス法との違いとして、資源制約とバッファ管理を押さえる。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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