PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問7

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

図1に示すプロジェクト活動は,作業Cの終了がこの計画から2日遅れたので,このままでは当初に計画した総所要日数で終了できなくなった。作業を見直したところ,作業Iは作業Gの全てが完了していなくても開始できることが分かったので,ファストトラッキングを適用して,図2に示すように計画を変更した。計画変更後の総所要日数は当初計画と比べてどのように変化するか。
作業AからJまでの当初計画のアローダイアグラム
作業AからJまでの当初計画のアローダイアグラム
作業GをG1とG2に分割しダミー作業を加えた変更後計画のアローダイアグラム
作業GをG1とG2に分割しダミー作業を加えた変更後計画のアローダイアグラム

選択肢

  1. ア
    4日減少する
  2. イ
    2日減少する
  3. ウ
    1日増加する
  4. エ
    2日増加する
解き方のヒントを見る

変更前後で検討の範囲をそろえる

計画の変更を検討するときは、何をひとまとまりの対象として捉えているかに注目しましょう。変更前と変更後で検討する範囲がそろっているかを確かめると、情報を整理するための土台をつくれます。

この問題で問われていること

この問題では、変更内容そのものをすぐに評価するより、変更前後で同じ範囲について考えているかを意識しましょう。与えられた情報を整理する際も、途中で対象の範囲が変わっていないかを確かめてください。

視点

変更前後の情報を整理するときは、検討する対象の範囲をそろえることが大切です。一部分について考えているのか、より広い範囲について考えているのかを意識し、その範囲を保ちながら整理しましょう。

確認ポイント

  • 検討の対象となる範囲を意識できていますか。
  • 変更前と変更後を同じ範囲で捉えていますか。
  • 情報を整理する途中で、対象の範囲を変えていませんか。
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

当初計画の総所要日数は33日、変更後は34日なので、1日増加するウが正解です。変更後はG側の経路よりもA・C・F・H・Jが長く、この経路が全体の終了時刻を決めます。

理由

総所要日数は、開始から終了までの最長経路で決まる。図1の各経路は、A→B→E→H→Jが4日+5日+2日+6日+8日=25日、A→B→D→F→H→Jが4日+5日+4日+4日+6日+8日=31日、A→C→F→H→Jが4日+10日+4日+6日+8日=32日、A→B→D→G→I→Jが4日+5日+4日+7日+4日+8日=32日、A→C→G→I→Jが4日+10日+7日+4日+8日=33日です。したがって、当初計画の最長経路はA→C→G→I→Jで、総所要日数は33日となる。

比較

図2ではCが12日となり、GはG1の2日とG2の5日に分かれる。IはG1完了後に開始し、G2と並行して進む。変更後の各経路は、A→B→E→H→Jが4日+5日+2日+6日+8日=25日、A→B→D→F→H→Jが4日+5日+4日+4日+6日+8日=31日、A→C→F→H→Jが4日+12日+4日+6日+8日=34日、A→B→D→G1→I→Jが4日+5日+4日+2日+4日+8日=27日、A→C→G1→I→Jが4日+12日+2日+4日+8日=30日、A→B→D→G1→G2→ダミー→Jが4日+5日+4日+2日+5日+0日+8日=28日、A→C→G1→G2→ダミー→Jが4日+12日+2日+5日+0日+8日=31日です。J直前の合流点まででは、A→C→G1→Iは22日、A→C→G1→G2→ダミーは23日で、A→C→F→Hの26日より早く完了する。G2の完了もJの開始条件だが、今回は開始時刻を遅らせない。最長経路はA→C→F→H→Jで、26日+8日=34日となる。当初との差は34日-33日=1日なので、総所要日数は1日増加する。

選択肢ア

これは不正解だよ。当初計画は33日なので、4日減少するには変更後が29日である必要がある。しかし、図2のA・C・F・H・Jは4+12+4+6+8=34日かかる。G2側は合流点まで23日で、この経路の26日より早く完了するため、総所要日数を29日にはできない。

選択肢イ

これは不正解だよ。当初計画の33日から2日減少するなら、変更後は31日になる。しかし、図2ではA・C・F・Hだけで4+12+4+6=26日を要し、その後のJに8日かかるため総所要日数は34日である。GとIの並行化だけで、全体が31日になるとはいえない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。図1の最長経路はA・C・G・I・Jで、4+10+7+4+8=33日である。図2ではA・C・F・H・Jが4+12+4+6+8=34日となり、G側の各経路より長い。したがって変更後と当初の差は34日-33日=1日で、総所要日数は1日増加する。

選択肢エ

これは不正解だよ。当初計画の33日から2日増加するなら、変更後は35日になる。Cを12日に延ばしただけでGとIを直列のままにすると、4+12+7+4+8=35日である。しかし、図2ではIはG1完了後に開始でき、実際の最長経路はA・C・F・H・Jの34日となる。

学習のポイント

並行化による一部の経路の短縮と、プロジェクト全体の最長経路の変化を区別して学びましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問7(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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