PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問3

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プロジェクトの成果を予測する際に用いる回帰分析の説明はどれか。

選択肢

  1. ア
    アウトプットとこれに対応した一連のインプット変数との関係について多数のデータを用いて分析し,統計学的関係を明らかにする。
  2. イ
    差異,欠陥,又はリスクを引き起こす根源的な理由を明らかにする。
  3. ウ
    ベースラインと実際のパフォーマンスについて,違いが生じた原因と,違いの度合いを判定する。
  4. エ
    予算,コスト,スケジュール,又はスコープのパラメータとベースラインとの差異を判定し,これに基づいて将来のある時点におけるパラメータのベースラインからの差異を予測する。
解き方のヒントを見る

分析手法の入力と出力を見極める

統計的な分析手法を区別するときは、名称の印象に頼らず、その手法が何を材料にして何を導き出すのかという一つの観点に絞って整理すると判断しやすくなります。手がかりの一部だけで決めず、全体で確認しましょう。

この問題で問われていること

意識したいのは各手法の名称の暗記ではなく、手法ごとに扱う材料の性質と、分析の結果として得られるものの対応関係です。自分の言葉で手法の目的を説明できるかを確かめながら検討してください。

視点

見積りや予測に使われる統計的な手法は、手元の情報から判断の材料を得るという点では共通しています。一方で、手法ごとに前提として必要な材料と、分析の結果として得られるものの形は異なります。似た目的に見える手法でも、この二つを対にして整理しておくと、名前や印象だけで混同することを防げます。

確認ポイント

  • その手法が分析の前提として何を材料にしているかを、自分の言葉で言えるか確認する
  • その手法を使った結果として何が得られるのかを、材料と対にして説明できるか確認する
  • 名称や一部の言葉の印象だけで判断せず、材料と結果の対応が全体として整合しているか確認する
正解と解説を見る

正解

ア

解説

回帰分析は、アウトプットと複数のインプット変数との統計的な関係を、多数のデータから明らかにし、成果の予測に利用する。ほかの選択肢は、根本原因分析、差異分析、トレンド分析の説明です。

理由

成果の予測では、過去の多数のデータを使って、アウトプットと対応する一連のインプット変数の関係を統計的に分析する。この説明が回帰分析の特徴と一致する。

比較

根本的な原因を探る説明は根本原因分析、ベースラインとの差と原因を調べる説明は差異分析です。また、将来の差異を予測する説明はトレンド分析に該当する。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。アウトプットと、それに対応する一連のインプット変数との関係を、多数のデータを用いて分析し、統計学的な関係を明らかにする説明である。複数の要因と成果の関係を分析して予測に役立てる回帰分析の特徴と一致している。

選択肢イ

これは不正解だよ。差異、欠陥、又はリスクを引き起こす根源的な理由を明らかにする説明であり、統計的に入力変数とアウトプットの関係を分析する回帰分析とは目的が異なる。これは問題の発生原因を究明する根本原因分析に該当する。

選択肢ウ

これは不正解だよ。ベースラインと実際のパフォーマンスの違いについて、違いが生じた原因と違いの度合いを判定する説明である。成果を予測するために入力変数との統計的関係を分析する回帰分析ではなく、差異分析の説明に該当する。

選択肢エ

これは不正解だよ。予算、コスト、スケジュール、又はスコープのパラメータとベースラインとの差異を判定し、将来の差異を予測する説明である。これは時系列の傾向から将来を見通すトレンド分析であり、回帰分析の定義そのものではない。

学習のポイント

回帰分析と、原因・差異・傾向を扱う分析手法の目的を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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