PMプロジェクトマネージャ試験 午後Ⅱ
令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ 午後Ⅱ 問2
事例を読んで設問の答えを考えてから、解説のポイントとIPA公式の解答例・採点講評で確認しましょう。
問題
解き方のヒントを見る
メンバーの状況と判断のつながり
自身の実務経験を振り返り、メンバーの状況をどのように捉え、リーダーシップを選ぶ判断につなげたかを整理しましょう。その判断を後からどう評価したかも、当時の状況とのつながりから考えてみてください。
この問題で問われていること
設問で求められた観点に沿って、メンバーの状況と自身の判断のつながりに着目してください。経験を説明する際は、状況の捉え方が選択の理由や評価の根拠にどう結び付いていたかを、自分の言葉で確かめましょう。
視点
経験の中で把握したメンバーの状況を起点に、選択の理由と評価を一つの流れとして振り返ると、説明のつながりを確認できます。
確認ポイント
- 当時のメンバーの状況を自身の経験から説明できているか
- その状況とリーダーシップを選んだ理由がつながっているか
- 自身の評価が、振り返った状況や判断と結び付いているか
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解説
本問は、自身の経験と考えに基づき、外部環境の変化によるチームの状態悪化から、個々のメンバーの状況把握、リーダーシップの選択と行動の使い分け、改善結果と評価までを一貫して論述する問題です。
問題の全体像
本問は、与えられた事例を分析する形式ではなく、あなたがマネジメントに携わったプロジェクトについて、経験と考えに基づいて論述する形式です。問題文は、支援者の異動や外部要因による変更要求などでチームの状態が悪化する状況を示し、個々のメンバーの状況に応じたリーダーシップの選択を求めています。添付の公式資料には個別の解答例はなく、出題趣旨が示されています。出題趣旨では、把握したメンバーの状況に応じて、どのようなリーダーシップを選択し行動したかを具体的に論述することを求めています。採点講評では、通常のマネジメント活動とリーダーシップに基づく行動を混同した論述や、スタイルの一般的な特性の説明にとどまる論述が指摘されています。状況把握、選択理由、具体的な行動、改善結果のつながりを示すことが学習上の要点です。
設問ア
「プロジェクトチームの特性」「実行中に起きた外部環境の変化」「阻害するおそれがあると考えた理由」の三点に着目します。800字以内で、自身の役割とプロジェクトの概要を必要な範囲で示し、後の論述に関係するチームの特性、実際に起きた変化、その変化が活動を阻害すると判断した理由を記述します。チームの構成や経験の差などを述べる場合も、設問イで扱う状態悪化やメンバーの状況につながる情報を優先します。問題文の外部環境の変化は例示なので、自身の経験に基づく事例を選びます。採点講評では、外部環境の変化と以降の論述との関連性が不明確な答案が指摘されています。そのため、変化の説明だけで終わらず、チームの特性を踏まえて、どの活動にどのような支障が生じると考えたのかまで結び付けます。
設問イ
「悪化したプロジェクトチームの状態」「把握した個々のメンバーの状況」「選択したリーダーシップと具体的な行動」「行動を使い分けた理由」が論述の中心です。800字以上1、600字以内で、設問アの変化によってチームに何が起きたかを示し、面談や観察など、自身が実際に行った状況把握の内容を記述します。その上で、各メンバーの状況、選択したリーダーシップ、働き掛け、選択理由を対応させて説明します。問題文では、当事者だけでは解消困難な対立に対して対策を適用させる指示的な行動と、動機付けが必要な状況に対して不安や不満を聴き自主的な取組を促す支援的な行動を例示しています。これらをそのまま再現する必要はありませんが、自身の事例でも状況に応じた使い分けを具体化する必要があります。採点講評では、プロジェクトをマネジメントする活動との混同が指摘されています。計画や担当の変更を述べる場合も、誰のどの状況を踏まえ、どのように働き掛けたのかを明らかにします。
設問ウ
「リーダーシップを発揮した後の改善した状態」「改善に対する評価」「外部環境の変化への対応結果」の三点を、600字以上1、200字以内で具体的に述べます。設問イで扱った対立や士気低下などが、行動後にどのように変わったのかを、実際に確認した事実に基づいて説明します。評価では、改善前後の行動や協力状況、作業への影響などを根拠に、改善が十分だったか、課題が残ったかを判断します。さらに、設問アの外部環境の変化に対して、プロジェクトとしてどのように対応できたかを記述します。チームの雰囲気が良くなったという感想だけでは、活動を阻害するおそれへの対応結果が伝わりません。出題趣旨が求める実践能力を示すため、設問イの働き掛けと改善の関係を説明し、採点講評で求められている環境の変化に適応するマネジメントにつなげます。
学習のポイント
通常のプロジェクト管理活動とリーダーシップに基づく行動を区別し、メンバーの状況を選択理由と具体的な行動に結び付ける練習を重視します。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午後Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例 / 採点講評)
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