PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問23

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

複数のシステムやサービスの間で利用されるSAMLはどれか。

選択肢

  1. ア
    システムの負荷や動作状況に関する情報を送信するための仕様
  2. イ
    脆弱性に関する情報や脅威情報を交換するための仕様
  3. ウ
    通信を暗号化し,VPNを実装するための仕様
  4. エ
    認証や認可に関する情報を交換するための仕様
解き方のヒントを見る

標準仕様は目的から考えよう

システム間連携の標準仕様は、名称の印象ではなく「何を解決するために作られたか」という目的に着目すると整理しやすくなります。各仕様が担う役割を自分の言葉で説明できるかを確かめながら検討しましょう。

この問題で問われていること

問われているのは、各標準仕様が「どのような課題を解決するための取り決めか」という目的と、それが実際に適用される場面との対応関係です。目的と用途を切り分けて考えられるかが焦点になります。

視点

標準仕様は、異なるシステムや組織がやり取りするときの課題を解決するために作られた共通の取り決めです。仕様ごとに、どの課題を解決するために作られたのかが異なります。名称が似ていたり略語が紛らわしかったりしても、目的が分かれば用途との対応を落ち着いて判断できます。学習するときは、仕様名と用途を丸暗記するのではなく、「この仕様がなかったら何に困るか」を考えてみてください。そうすると目的が明確になり、記憶も定着しやすくなります。

確認ポイント

  • その標準仕様が解決しようとしている課題を、一文で説明できるか
  • 説明されている用途が、その課題の解決に本当につながっているか
  • 名称や略語の印象だけで判断せず、目的に立ち返って確認したか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

SAMLは、異なるシステムやサービスの間で、利用者の認証結果や認可に関する情報を交換するための標準です。したがって、認証や認可に関する情報を交換する仕様と説明するエが正解です。

理由

SAMLはSecurity Assertion Markup Languageの略称で、複数のシステムやサービス間における認証・認可情報の連携に用いられます。利用者が認証済みであることなどを、サービス間で扱える形にして伝達するための標準です。

比較

負荷や動作状況の監視、脆弱性・脅威情報の交換、通信の暗号化やVPNの実装は、それぞれ別の目的を持つ仕組みです。SAMLの中心的な役割は、システム間のアクセス管理に関する情報連携です。

選択肢ア

これは不正解だよ。システムの負荷や動作状況に関する情報を送信する仕様は、性能監視や稼働監視を目的とするものです。SAMLが扱う、利用者の認証やサービス利用の認可に関する情報の交換とは対象とする情報が異なります。

選択肢イ

これは不正解だよ。脆弱性に関する情報や脅威情報を交換する仕様は、セキュリティ情報の共有を目的とするものです。SAMLは脆弱性情報を共有するための仕様ではなく、システムやサービス間で認証・認可に関する情報を連携する標準です。

選択肢ウ

これは不正解だよ。通信を暗号化し、VPNを実装するための仕様は、通信経路の保護や安全な接続を実現するためのものです。SAMLは通信そのものを暗号化したりVPNを構築したりする仕様ではなく、認証・認可情報の交換を扱います。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。SAMLは、複数のシステムやサービスの間で、利用者の認証結果や認可に関する情報を交換するための標準です。選択肢の「認証や認可に関する情報を交換するための仕様」という説明が、SAMLの用途と一致しています。

学習のポイント

SAMLの用途と、監視・脆弱性情報交換・VPNとの違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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