PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問24

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

JPCERTコーディネーションセンター“CSIRTガイド”におけるインシデントマネジメントの業務のうち,インシデントハンドリングに含まれるものはどれか。

選択肢

  1. ア
    インシデント対応演習
  2. イ
    インシデント対応マニュアルの整備
  3. ウ
    脆弱性情報ハンドリング
  4. エ
    トリアージ
解き方のヒントを見る

活動の位置づけを時間軸で考える

CSIRTガイドで用語が指す業務の範囲を見分けるには、個々の活動がインシデントの前後どの時点で、何を目的に行われるのかという位置づけを一つの軸で整理し、用語の定義と照らし合わせて考えることが有効です。

この問題で問われていること

問われているのは、ある用語がカバーする業務の広さを正しく捉えられるかどうかです。記憶した言葉の響きではなく、各活動がインシデント対応の流れのどこに位置するかを自分で判断できるかが焦点になります。

視点

ガイドで使われる用語は、似た言葉でも指す業務の範囲が異なることがあります。範囲を区別するときは、ある活動が事象の発生前・発生中・発生後のどこに位置するかをまず確認し、その位置が定義文の示す範囲に収まるかを照合すると整理しやすくなります。結論を印象で決めず、時間軸上の位置と定義の記述を突き合わせる習慣を持ちましょう。

確認ポイント

  • 各活動がインシデントの発生前・対応中・事後のどの時点に位置するかを整理したか
  • 整理した時点が、ガイド上の用語の定義範囲に含まれるかを定義の記述と照合したか
  • 言葉の響きや印象ではなく、活動の時点と目的をもとに判断しているか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

インシデントハンドリングは、発生したインシデントについて状況を確認し、優先順位を付けて対応につなげる業務です。選択肢の中では、トリアージがこの役割に該当する。

理由

トリアージは、報告された事象やインシデントを確認し、重要度や緊急度などを判断して、その後の対応の優先順位を付ける活動です。したがって、発生したインシデントを扱うインシデントハンドリングに含まれる。

比較

インシデント対応演習や対応マニュアルの整備は、実際の事象への対応に備える準備活動です。脆弱性情報ハンドリングは脆弱性に関する情報を扱う業務であり、発生したインシデントの初期判断を行うトリアージとは役割が異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。インシデント対応演習は、実際に発生したインシデントを処理する活動ではなく、対応手順や体制が機能するかを事前に確認する訓練である。そのため、インシデントハンドリングに含まれる業務ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。インシデント対応マニュアルの整備は、インシデントが発生した際に備えて手順や役割を文書化する準備活動である。発生した事象の状況を判断し、対応の優先順位を付けるインシデントハンドリングそのものではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。脆弱性情報ハンドリングは、ソフトウェアなどの脆弱性に関する情報を収集、評価、共有する業務である。発生したインシデントを受けて状況を判断し、対応の優先順位を付ける業務とは対象と役割が異なる。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。トリアージは、報告されたインシデントや事象の内容を確認し、重要度や緊急度を判断して対応の優先順位を付ける活動である。発生したインシデントへの初期対応に当たるため、インシデントハンドリングに含まれる。

学習のポイント

CSIRT業務を、準備・訓練・脆弱性管理・インシデント対応に分類する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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